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Waterism 1104 Maiden Voyage Live

11月4日はライブハウスでは今年最後となるcappuccinoのライブでした。

場所は先週やったのと同じ場所六甲Maiden Voyage。

この日はMCの時間を短くしていつもより一曲多く演奏しようと決めていました。

次のライブが決まっていないと、燃焼して倒れてもいいやと思えるものです。

cappuccinoの音楽は傍目には静かな印象を与えるかもしれないですが、集中力によるカロリー消費量は半端ではなく、案の定この日も演奏中に汗が滲み出し、目に入るわ、床に落ちるわで大変でした。 そして、ライブ後にはほどよい解放感に包まれ衰弱しながら外で倒れていました。

ステージ上(ライブハウス内)の非日常から、日常へ急に戻ると、脱力感にさいなまれます。 そんなことがありながらも、今年ライブハウスでは最後となるとても充実したライブ、演奏を行うことができました。 これもひとえにいつも応援してくださる方々のおかげです。本当に心から感謝の気持ちが尽きません。 ありがとうございました! そして、この日の共演者の皆様、スタッフの方々、聴いていただいたすべての方々に心から感謝させてください。 それでは、セットリストです。

1. 原生林への音楽

2. The nameless world

MC

3. fire a salute

4. 千年

5. Inisheer(Irish trad)

6. 水の民

MC

7. ユニコーンは砂時計をみつめる

#1の「原生林~」では10月のミノヤでのライブに続きボンゴを叩きながらピアノのベースを弾くということを試しました。見慣れてない人にとっては、そのビジュアルに多少なりとも違和感を持たれたかも知れません。

僕らが表現の基本としていることは「音楽的な自由」であり、「おもしろい」ものは何なのかを追求することです。今それを詳しく書くと文字数が大変なことになるので(汗)、またまとめて次回改めて書きます。

#2の「nameless~」ではオカリナ吹きのユカリナさんからお借りしたメキシコの打楽器を効果音的に使いました。 VOマイクで拾うことは難しかったですが、それは想定していました。この楽器は素材が竹で、見た目がおもしろく、また音から泡をイメージできたので、「nameless~」で使うと合うのではないかなと思いました。

#5のアイリッシュトラッドにおけるグランドピアノ(生ピアノ)とウィスルの組み合わせは、この日がはじめてでした。 ピアノの倍音と笛のピッチのずれによるアンサンブルが演奏しているととても心地よかったです。(幸いなことに僕は絶対音感ではないのです)

短い曲紹介を挟んで今年最後の新曲「水の民」。 水の擬人化がコンセプトです。生命の基本要素で最も根源的なもの。 水が骨となり、血(地)となり、生命を運ぶその流れ。 生物の根源的なものが水であるのなら、例えば、ピアノを演奏しているのも水であり、笛を吹こうという意志も水であり、作曲するときのヒントを与えてくれるものも水であり、今まさに思考しているのも水の意志(intuition)ではないかなとも考えることもできます。

水の記憶をたどるなら、どこか未開の鍾乳洞のつららから落ちようとしている水滴につながるかもしれないし、極地の氷山の奥底に眠り続けている氷の結晶かもしれない。 これはもちろんイメージですが、そういう風に想いを馳せることによって、心の中で決して自然と切り離せない何か根源的なものを持つことができるんじゃないかなと思います。

他方今までの作った曲を総括するという意味でもこの曲はとても重要です。

なので過去の曲のエッセンスを各箇所にちりばめました。 構成は Intro→A1→Intro2(whistle)→A2→B1→C1→Interval→A3→B2→C2→Coda1→Coda2(piano+whistle) こう書くと潔い構成です。ピアノパートはリフを繰り返すミニマルミュージックのような感じにしました。 コード進行によるハーモニーはAメロではいわゆる無調性で淡々と進んでいきます。 Cメロ(サビ)までくると急にピアノの低音をなくし、おのずと歌の主旋律の輪郭がはっきりとなるようにしました。

後奏2ではピアノと笛のユニゾンがやっぱり登場します。二つの楽器が同じフレーズを演奏したときに生まれる倍音がとても好きで、意図的にも無意識にもそういう形式になってしまいます。 ちなみにfire a saluteのユニゾンとは少し違って、水の民では二つの楽器はオクターブずれています。 この曲の完成度はまだまだですが、いつかみなさんに気に入っていただける曲になれば幸いです。

今年も一年を通して無事に充実した表現活動を続けることができました。これはいつも応援してくださる方々のお気遣いや支えがあってのことだと切に思っています。

心から感謝しています。 そしてまた来年 07’版のcappuccinoにどうぞ期待してください。

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