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2013-02-27

meditaton

2/23,2/24 薬師院バンブークラブでのライブにお越し頂きました皆様、
共演者の方々、スタッフの方々、ありがとうございました。


連日の演奏でさすがに疲れましたが、両日ともtinörksのライブや
素晴らしいミュージシャンの方々とのセッションがあり、
本当に盛りだくさんの内容で心が充実しました。


tinörksの場合は曲間に即興で繋ぐ所や弾くフレーズが
アドリブ的なものがあっても、ほとんどの曲がすでに決まった構成のものですので、
曲の輪郭としてははっきりとしています。

対照的に、即興セッションは、メンバーによって音の性格ががらっと変わりますし、
演奏=道を開拓しながら進むような感覚ですので、未開の地の開拓者のような
ドキドキ感と緊張感があります。

同じ人が奏でても、全く違う音楽になるというのは、まさにこの二日間の
ライブで少しでも知って頂けたかなと思います。


それでは順番にライブレポートを書きます。





2/23 薬師院 クリスタルボウル奏者Yugiさんの1st album 『六大』のrelease event

tinörksのset list


MC

1 north
2 fullerene

MC

3 migration
4 komorebi

MC

5 homing



この日はguitarに松村さんを迎えて、11/23 common cafeでの自主イベント
『Nica Fyuth』以来となる3人編成での演奏。
丁度一年前に松村さんに加入して頂いて以降、2012年の一年間を一緒に
活動させて頂いたわけですが、その中で4枚目のアルバム『ecotone』を
制作することができました。

ですので、今回は思い入れの強いecotone収録曲で固めたわけです。
ギターらしくない音色や浮遊感のあるフレーズはtinörksのサウンドととても相性が良く、
当日にしかリハーサルが出来なかったのですが、それでも、すんなりと
アンサンブルとしての調和が取れました。

改めてその存在感の大きさを垣間見れました。

やはり貴重なギタリストですので、この先も機会があれば一緒に演奏できればと。。。
いつか東京でもライブが実現できればと思っています。


会場のお客さんが馴染みのない僕らの音に耳を傾けて聴いて頂いていたこと、
そのことに本当に感謝しています。

エレクトロニカ、フォークトロニカというジャンルは一般的には
メジャーなジャンルではないですが、曲の雰囲気によっては
心地良いものがたくさんあるので、tinörksの音楽を通して
知って頂けたらなと思います。


押し付ける様なメッセージ性がなく、抽象的で優しい音、
雨上がりの空から射し込む光のような、
寄り添うような空気のような。

この日、tinörksはオープニングアクトとしてお声をかけて頂きました。
メインステージは以前からずっと楽しみにしていた
Yugiさんのアルバム『六大』を再現する特別なセッションでした。

Yugiさんは僧侶でありクリスタルボウル奏者でもあります。

光栄にも、去年の12月頃にCD制作の為のコラボレーションの依頼を頂きました。

コンセプトは弘法大師空海の思想の中での重要なキーワードである、
宇宙を構成する6つのエレメント「六大」。
それは「地・水・火・風・空」の五大に「識」を加えたもので。。。

と、詳細な資料を頂いて作業を進めました。


担当させて頂いたのは水と空の二つでしたので、tinörksで使用している機材とは
対照的にピアノを核としたサウンドにしようと考えました。

ピアノの澄んだ音と余韻がクリスタルボウルの音と合うと思いましたし、
そのハーモニーを自分自身とても興味があったというのが大きな理由です。

この日は、レコーディングでも使用したピアノの音が入っているKORGのTritonという
機材をチョイスしました。
(tinörksの機材と合わせると、もはやキャリーで運べない量になりましたが。。。)

演奏は、ライブでもそうですが、全て即興です。
クリスタルボウルの音を聴きながら感覚的に音を探して、紡いでいきます。

技術的な和声(ハーモニー、コード)やスケール(音階)も重要ですが、
それよりも音と音との『間』であったり、演奏者の呼吸の速さ、タイミングの方が
重要でしたので、それを絶えず意識しながらの演奏でした。


当日の演奏を聴いて頂くとお分かり頂けると思うのですが、
決まった拍子(4/4や3/4 例えば一小節に4分音符がいくつ入るか)や
テンポ(曲の速さ)はありません。


「水」


「空」


一般的なJazzなどに見られる即興演奏とは観点が異なります。


例えると、限りなく長い一小節に、音をぽつん、ぽつんと垂らしていくようなイメージ。


クリスタルボウルの音が次に弾くべきピアノの音を導いて、それを受けてピアノを演奏し、
鳴らした音がイメージと違う響きならそれを修整しながら次の音を探って、鳴らして。。。
という風に連続して行くわけです。


ですので、演奏していると同時に作曲とアレンジ(編曲)を同時に行わなければならず、
演奏者としては、大変集中力とエネルギーを使います。

鳴っている音は、まったりとし、漂うような、眠気を誘うような心地良い音楽ですが。

今回ピアノの他にいくつか空間的な音色も鳴らしています。
水と空のそれぞれで違う音色セットを組みました。

60鍵の鍵盤を部分ごとに分けて、音色を配置し、また弾く強さによっても
音が全く変わるようにしたり、シンセサイザーならではの機能を使いました。

CDとは音色が違いますが、水と空の世界観をより忠実に表現する為と、
会場で聴いて頂いた方々に心地良く眠ってもらう((笑))為の音色的な工夫です。


会場の音の鳴り方がとても心地良く、演奏している時、
無意識で弾いている時間が訪れ、不思議な感覚にもなりました。

音楽のジャンルの中でも瞑想音楽に近かったように思えます。


イベント最後の全員でのセッションは、六大、全ての要素が
融合したかのような唯一無二のサウンドになり、押し寄せるその音の波に
神経を委ねながらほぼ無意識で弾いていました。


素晴らしいミュージシャンとのセッションは何にも代えがたいもので、
聴いて頂いた方々に共感して頂ける空間を一緒に作ることができたことに、
とても感謝しています。


みなさん、松村さん、雄一朗さん、そしてYugiさん、
ありがとうございました。


長くなったので、バンブークラブのレポはまた次回に。


建水

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


『六大』 -Rokudai-

Rokudai_cd

The Six Elements Music for meditation

Crystal bowl  Yugi


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クリスタルボウルと深遠なアンサンブルをぜひ★

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コメント

ノギケンさん

聴いて頂いてありがとうございます!
嬉しいです^^

クリスタルボウルとのコラボは人生初なので、
最初はどういう音にしたらいいのかとても
悩みましたが、流れに抗わずに音を出すと、
自然と行くべき方向が分かりました。

自分にとってとても興味深いセッションでした。

投稿: 建水 | 2013-03-21 20:41

あらためてLIVEお疲れ様です!!
セッション、特に「空」が凄いと感じました(・∀・)イイ!
『禅 meets アンビエント』な広く深い音空間。
音楽に際限無しですね( ^ω^ )

投稿: ノギケン | 2013-03-21 15:38

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