« cafe&bar 虹の仏 | トップページ | とてつもないヒトマス »

2013-03-13

after "Water Ambient Sunset" 2013.3.10

クリスタルボウル奏者Yugiさんとの虹の仏でのイベントが
無事に終わりました。

735201_4666970245476_1939014483_n

予想をはるかに超えるお客さんに来て頂いて、
本当に満員御礼の中、tinorksとして3人編成での船出的なライブを
することができました。

お越し頂きました皆様、CDを買って頂いたお客様、誘って頂いたYugiさん、
虹の仏のマスターの伊東さん、スタッフの方、本当にありがとうございました。


椅子の数が足りなくて、立ち見で最後まで聴いて頂いた皆様、
ごめんなさい。前の方で、床に座って聴いて頂いた皆様、
ごめんなさい。

当日、お昼に大雨が降ってとても天候が荒れていましたが、
夕方には止んだことが救いです。


今回からtinorksはギターに霜野さんを迎えて再び3人編成で活動していきます。
霜野さんとの話しを少し。


去年の9/30、虹の仏にYugiさんとポスト民族楽団バンド「マルコヘイベイ」の
ライブを観に行きました。この日も台風でお昼は大雨でした。


マルコヘイベイはシタール、タブラ、テルミン、ギター、アップライトベースの
メンバーで構成されているとても珍しい組み合わせのバンドです。

楽器から単純に音楽の想像がつかないほど、オリジナリティがあって独特なサウンドですが、
ギターを担当されているのが霜野さんです。

その日、イベント終了後にYugiさんの紹介でシタールの鈴木さんと少しお話させて
頂く機会があったのですが、バタバタとしていたこともあり、霜野さんとは話しはできませんでした。


そして日が経ち、去年の12月にインターネットのサイトに新しくメンバー募集の記事を出して、
10名程の方からメッセージを頂いたのですが、その中のひとりが霜野さんでした。

メールで彼の演奏が分かる音源を送ってもらった時に、
「あれ、聴いたことがある音だなあ。。。」と、思って映像を確認すると、
マルコヘイベイさんのメンバーであることが分かりました。


その後、何回かのやり取りの後、tinorksに加入して頂き、3人での初めてのライブの場所が
「虹の仏」という、なんとも不思議な偶然で、かつ御縁を感じました。

MCで虹色ギタリストと勝手に枕詞を命名させて頂きましたが、本当に七色に変化し、
展開していく音色とフレーズはtinorksにとって相性がとても良く、
曲の世界観がより色彩豊かになりました。

tinorksに入って頂くメンバーは独特な音を持っている方でないと一緒に
活動していくのが厳しいというのは、自分でも十分承知しています。

去年活動を一緒にさせて頂いた松村さんや、今回新しく入って頂いた
霜野さん、お二人とも、とても個性的でかつ芯のある確固たる自分の音を
持っていて、それをtinorksの楽曲に合わせて変化させることのできる柔軟さも
同時に合わせ持っているので、ミュージシャンとして非常にスキルが
高いです。

とまあ、こういう経緯があって虹の仏のライブに臨んだわけです。
縁と言うのは廻り廻って思ってもみなかった偶然を引き起こしますね。

この日は、1st album 『六大』のリリースも記憶に新しい
クリスタルボウル奏者Yugiさんとの薬師院以来のセッションも
させて頂きました。

602705_423982591021572_787787332_n

僕が担当させて頂いたテーマは「水-sui-」「空-ku-」のふたつ。

Yugiさんのsoloから始まって、MCを挟んでその二つのテーマを
即興でコラボレーションさせて頂きました。


演奏を終えて思いましたが、即興で演奏していますが、
実の所、作曲と編曲を同時に行っていることに
気がつきました。

前回、薬師院でも同じ二つのテーマでコラボさせて頂きましたが、
その時とは、内容が違う「水」「空」が出来上がったからです。


会場の雰囲気、空気、お客さんとの共有する時間と空間など
様々な環境的変化から影響を受けながら、その場で曲を作り上げること。

Jazzや他のジャンルでも相通じるものがあると思いますが、
例えば同じ『水-sui-』の演奏であったとしても、
薬師院の時の「水」、虹の仏の時の「水」、CDに収録している「水」と言う風に
「水」だけで、すでに3曲誕生していることになります。

枡野俊明氏の著作「共生のデザイン 禅の発想が表現をひらく」にも記述されていますが、
禅の発想のひとつである「無常」の考え方と上記の即興音楽の考え方はとても通じるものが
あります。


常と言うのは存在しなくて、物事、こと自然界におけるすべてのものは、
常に変化している中に存在しているということ。


「水」、「空」の音楽は、もちろんCDでもその神秘的な世界観が十分に楽しめると思うのですが、
ライブでの即興演奏にその真髄を見ることができ、生演奏を聴くことによって
より深く楽しんで頂けると思います。


常に同じ状態ではなく、常に変化している状態。


水を使わずに水を表現し、しいては宇宙をそこに形作る日本古来からの芸術「枯山水」。

風によって白砂の模様が変わり、季節の移り変わりによって、色彩を変える木々のように、
同じ瞬間が二度と訪れないこと、そして自然の微細な変化に「美」を見出し、無常を楽しむこと。


音楽において、水の音を用いないで、「水」を表現し、演奏の度に、
変り続け、同じ瞬間が二度と訪れない一期一会の響きは
日本人独特の「無常」の考え方と全く同じであると思います。


また説明しすぎない表現も重要な考え方で、セッションの際に
とても慎重になっていることは、自分が弾く音の数を減らすこと。


幽玄という考え方がありますが、あえて説明せず、潜ませることによって
そのものを強調し、引き立たせるということ。


音楽の場合、庭園芸術とは異なり、より抽象的になりますが、
例えば「水」の演奏の時、音を鳴らしすぎず、けれども、
聴いている人に水をイメージしてもらえるように
音数やフレーズ、音色を弾きながら考えています。


楽曲的には一見するととてもゆったりとした心地良い音楽であると
受け取られますが、演奏する側は、実は緊張感が半端ないわけです。

音数を考えながら、作曲と編曲も同時に行っているので、
tinorksの演奏の時よりもエネルギーはずっと多く使わないといけません。


演奏後にお客さんに「心地良かった」と言ってもらえて、
初めてこちらは心地良くなるわけです。


虹の仏での演奏はとても素敵な空間の中で、音を紡ぐことができたので、
多くのエネルギーは使いましたが、心をとても充実させることができました。


さて、tinorksのset listですが、
霜野さんが加入して楽曲の雰囲気ががらっと変りました。
まるで全く別の曲のように。


MC

1 north
2 fullerene

MC

3 Ljus och sno
4 komorebi

MC

5 homing


曲中で音色やフレーズを巧みに切り替えながら
展開していくギターの音は、tinorksに新しい色彩を
加えてくれました。

「komorebi」をHPにて限定公開していますので、
実際に動画をご覧頂くとその世界観を堪能して頂けると思います。
(※当分の間はCD『ecotone』をご購入頂いた方のみ閲覧可能な限定公開にしています)


次回のライブは、3/15(金)京都四条大宮にある Blue Eyesで
約一年ぶりのライブです。

hirano midoriさんのプロジェクトMimiCofのJapan Tourの京都編ということで、
錚々たる共演者の方々です。

tinorksは一番目に出演しますが、最後まで先鋭的なサウンドを
ぜひお楽しみください。


建水


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

Flyer_1


3/15(金)京都 四条大宮 Blue Eyes
Unfound Unmix Night 〜MimiCof Japan Tour in Kyoto〜

open 18:30 / start 19:00  
ticket adv 1500yen / door 1800yen (+ 1 drink order 500yen)

act: tinörks / Hiroaki Asai / Rubyorla / MimiCof


Blue Eyes
新住所 〒600-8385 京都市下京区大宮通仏光寺下ル五坊大宮町93京都和装ビルB1F
(阪急京都線大宮駅出口2Bより南へ徒歩5分西側)​
※北隣は赤テントが目印の中華料理「龍門」です。​ Tel 075-366-3698

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


|

« cafe&bar 虹の仏 | トップページ | とてつもないヒトマス »

コメント

ノギケンさん

ギターの霜野さんの音はとても独特で、
すでにtinörksのサウンドに十分に
染まっていてとても効果的に響いていると
思います。ライブごとに細かなバランスが
都度修正されながら、groove感もどんどん
増しているので、僕自身ライブがとても楽しみです^^/

投稿: 建水 | 2013-03-21 20:47

【Water Ambient Sunset】
お疲れ様です!!

新メンバーの霜野さん、
多彩な音色を操られるギター・マイスターのご様子(o^-^o)
新編成での「migration」とか是非聴いてみたいですo(*^▽^*)o

投稿: ノギケン | 2013-03-21 16:32

【Water Ambient Sunset】
お疲れ様です!!

新メンバーの霜野さん、
多彩な音色を操られるギター・マイスターのご様子(o^-^o)
新編成での「migration」とか是非聴いてみたいですo(*^▽^*)o

投稿: ノギケン | 2013-03-21 16:31

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« cafe&bar 虹の仏 | トップページ | とてつもないヒトマス »