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2014-12-28

ODOMYUNICA深解説 / #1. Komorebi[after a rain]

tinorksのHPにも曲解説を書いてますが、
より深く、マニアな方向け(笑)の解説です。

Pixlr_20141228004535009





#1 Komorebi[after a rain] -コモレビ-




4枚目のCDにも収録していますが、
ギターアレンジが変わったこともあり、
違うコモレビにしようということで
副題にもある「雨あがり」ver.にしました。

最初に作ったecotoneの時はちょうど万博公園での
北欧音楽ピクニックに出演させていただいた時で
リアル木漏れ日の中でライブをしたのがとても印象的でした。

Hokupic_live



雨あがりの葉っぱから落ちる雫のきらめきを
リヴァーブの深いピアノで表現して全体的に
さわやかな滲(にじ)みを出してます。

ベースの音がすぐに登場しない展開は
ecotoneのverと比べてゆるやかな始まりにしてます。
アルバムの1曲目にしようと決めていたので、
イントロ的な意味合いも込めてそうしました。

曲の核となる雫のヴォーカルはエフェクトしたものをいくつかレイヤーして
広がりを出してます。唄ではないので中域を思いっきり削ってるのですが、
各音の配置を思考錯誤していたら偶然にもコモレビ的な光の雰囲気がでました。

ヴォーカルの幻想的な雰囲気とメロディオン(ピアニカ)の音色が合わさって
子供の頃に遊んだ懐かしい情景が浮かぶと思うのですが、どうでしょうか?

懐かしいという要素は随分前からティノークスのエレメントのひとつになってます。

音色的に面白いのが3:18から右チャンネルで鳴り出すシンセのような音
これは実は霜野さんの弾くギターの音なんです。

エフェクターでプロセッシングして、もはやギターではない音色になってます。
もちろんライブでも再現できるアレンジなので
興味のある方は実演をぜひご覧いただければと思います。
加工方法を質問してみるのもいいかも。

エレピの音はKORG Tritonの音色をeditした定番ものですが、
ライブではドイツのwalfdorf(ウォルドルフ)のBlofeld(ブロフェルド)という
音源モジュール(鍵盤のついていないシンセサイザー)を
スウェーデンのクラビアというメーカーのnord lead2という
10年以上前に生産された赤色のシンセの鍵盤を弾いて鳴らしてます。

Pixlr_20141228004943279





鳴らし方が少しややこしい(笑)ですが、ハードウェアで操作している方が
楽器感があって好きです。あとLoFiなエレピの音が気に入ってます。

話が逸れましたが、


コード進行は一部展開はあるものの
ほぼ全編に渡って


A9/D | A9/E


の繰り返し。

出だしからトニックの上でドミナントが鳴っているという
つまり、緊張感がはじめからあると
簡単にいうと少し緊張感をもったまま、少々不安定な響きのまま
曲が最後まで展開していくということです。



それから、この曲に限らずティノークスのほとんどの曲が
ミニマルミュージックの手法で作っています。




2つのコードをベースにしてリズムや音色、メロディーなどのアレンジを変えながら
5、6分の長さに展開させること

印象的なモチーフが少しずつ変化しながら展開していくので、
自然とグルーヴが増していくのを感じながら高揚感も味わえるという制作手法。
クラシック音楽でも使われてます。




この手法を使うと2小節のメロディーだって10分の曲にできたりします。

尊敬している建築家でありデザイナーのバックミンスターフラー氏の言葉で

dymaxion

ダイマクションという言葉があります。

「小さいことでより大きなことを」という意味なのですが、
ミニマルミュージックはまさにこれに該当する音楽

Biosphre_montral

(フラー氏と言えば有名なのがジオデシック・ドーム(1967年モントリオール万博アメリカ館)

この曲ではエレピのリフがはじめから最後まで鳴っていて、
その上でギターやメロディオン(ピアニカ)がメロディーを変えながら
ハーモニーを形成しフィナーレへと進んでいきます。





エレピの同じフレーズが続いても、他が変化することによって
音楽として盛り上がったり、雰囲気が変わったりする所が面白いなと。

このミニマルミュージックというキーワードを中心に
他の曲の深解説も進めていきたいと思います。

話が非常にマニアックな傾向になりますが、(だいじょうぶかな。。。)
どうぞお楽しみに!!




タテミズ

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