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2015-02-08

音楽で風景がなびいた夜 ⅱ

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tinörks(ティノークス)ライブツアー『オードミュニカの風景』 京都編
江戸時代から250年以上続くきんせ旅館でのライブ


音楽は目に見えないものを心に灯すように


気づいていない世界のどこかの場所へ旅するように


新譜『オードミュニカ』にはコラボレーション曲を2つ収録しています

ひとつは前回記事でも書いた「縁」や「宿命」を意味するスウェーデン語の『Öde』(オーデ)

そしてもうひとつは代表曲でもある植物の成長をテーマにした『Fullerene』(フラーレン)

2013年が始まって少しした時分にトグチケンタさんのテノリオンと
僕のピアノでコラボレーションさせていただきたいなと相談して曲作りを進める中、
3月6日 トグチさんからフラーレンをピアノでやったら面白いんじゃないかなとうれしい提案がありました。

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(※MCも音楽もじーんとくるトグチさんの名演)

ちなみに当時の共作!!、旧ソ連によって地球を回る軌道上に打ち上げられた、
人類初の無人人工衛星の計画を意味する『Sputnik』(スプートニク)は
2013年6月23日 藝育カフェSankakuにてライブでコラボレーションしています。

テノリオンのやわらかい光のシーケンスと深海ピアノ、そしてロシアのIwan氏による
ロシア語voice(06:03~)、当時の人工衛星打ち上げの音声記録!も登場するアンビエント・ミュージック




『Fullerene』(フラーレン)というのは

「炭素原子60個が組み合わさった同素体のこと。
それはサッカーボール形状のC60フラーレンと言われる。
ジオデシック・ドームという構造物に似ていることから、
そのドームの考案者バックミンスター・フラーにちなんで
バックミンスターフラーレンという愛称を持つ」

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4枚目のCD『ecotone』(エコトーン)の1曲目に収録されている曲でもあり、
tinörksがエレクトロニカ路線に歩みはじめて最初に書いた曲、
そしてアレンジが違うヴァージョンが全部で9つあるほど重要な曲。
(※ヴァージョン違いについてはコチラ)

トグチケンタさんのテノリオンとのアンサンブルで別の曲のように生まれ変わったフラーレン

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当初は音源だけでの発表でしたが、幸運にもきんせ旅館でのライブに
トグチさんの参加が決まったのを機に、ライブで演奏したい旨を伝えた所、
こころよく了承いただいたわけです。

で、ライブで演奏することは決まったものの、音源と同じアレンジでは無理だなということになって、
急遽、試行錯誤が。。。


シンセイサイザーにガイド用も兼ねて新しいリズムトラックを打ち込み、
(テノリオンとトライトンのシンセをMIDI同期できたのがよかった!)
leadメロディーを一部メロディオンに置き換えたり、
それらに伴って、テノリオンとギターのアレンジも変わり、
後半のコーラスではトグチさんも参加して、と
結果的に音源とは別の、つまりトグチさんとtinörksが融合する
過去にmumのカバーも披露したtognörks(トグノークス)ヴァージョンに!!

今回、ライブ動画が録れてなかったので映像と音をお見せできなくて
非常に残念なのですが、オードミュニカを完結し、そしてポスト・オードミュニカへと橋を架ける
希望的なセッションが、この日確かに実現しました。

新しい芽が光のマトリクスから生まれたように

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これまで何度も演奏してきた曲がピアノの音色をベースとして新しい世界観を照らしてくれる


エレクトロニカの枠を超えて、音楽のおもしろさを探す旅のように




フラーレンを弾き終えようとするその時、一瞬だけ時が止まったように感じた。
それは最後の一音の余韻にこれまでのすべてが詰まっていたように思えたから。

大げさな表現だけど、たった数日のライブツアーだけど、
これまでのその一回一回のライブに特別な意味があった。
それらがすべて集約された瞬間。

時が止まろうとしたのは終わって欲しくないという願いと
この日の意味を脳裏に焼き付けるため




フラーレンからはじまりフラーレンで終わる




新しく土から顔を出した芽は限りなく小さく弱い
世界にはそういう芽がたくさんある

芽がやがて光となって破裂し空間に飛び散るのなら
それはそれで意味があるし記憶の中で幹をひたすら伸ばせばいいと思う

けれども、その芽がなぜそこに生えているのかの意味を考えるのなら
光に変わる前に伸ばすべき幹や枝や葉や花もあると思う




声に出さないで叫ばずにはいられない衝動を
tinörksはそれを風景と言っているに違いない




まだ知らないたくさんの風景を、限りなく童心に近い心で、冒険したいと思う




最後になりましたが、きんせ旅館でのライブにお越しいただきましたみなさま、
スタッフの皆様、マルコヘイベイのすずきさん、みつるさん、さやかさん、ゆいさん、
トグチケンタさん、シズーキー、霜野さん、

ほんとうにありがとう


心で何度感謝しても足りないけれど、この日の音楽は僕にとっての宝物です。




タテミズ




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