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2015-02-08

音楽で風景がなびいた夜 ⅰ

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心に見えないものを映してくれたひととき




その時にしか奏でることができない音楽




2015.2.7 tinörks(ティノークス)の新譜ライブツアー『オードミュニカの風景』 京都きんせ旅館編

CDでコラボレーションしてくれたマルコヘイベイさんとトグチさんをお迎えして
『オードミュニカ』の世界を完結させるライブ

江戸時代から250年以上続くきんせ旅館に流れる悠久の時を背景に
音楽で風景がなびいた夜

いつの日か行ってみたいと思っている場所に旅をした






2012年9月30日 台風が訪れた日 
四天王寺にある「虹の仏」で偶然にマルコヘイベイの生音に出会った

シタール、タブラ、テルミン、アップライトベース、ギターからなる編成に
瞬く間に好奇心と嫉妬心がゆさぶられた

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音楽には大きく分けてスタンダードを貫くものとスタンダードをいかに崩すかの
二通りの方向があり、その二つの要素の割合でその音楽の個性が成り立つ

マルコヘイベイの大陸的サウンドは後者の割合が強く映った
そして好奇心の先にある、得体の知れない衝動が未来へ走り去った




その3ヶ月後、どうすることもできない理由からティノークスは2人編成に戻り、
新しいメンバーを探していた時、霜野さんが加入してくれた

加入前のやり取りの際に彼がマルコヘイベイのメンバーだと知った
彼はこちらが以前にマルコヘイベイのライブを聴いていたことを知らなかった




ひとつの縁




人は行動する中で縁がある人とは、たとえ場所が遠くても時間がかかっても必ず出会う運命にある




その日、不意に訪れた「縁」は運命を意味するÖde(オーデ)のはじまりだったかもしれないと
今になって思う

それから何度かマルコヘイベイのライブへ行き、
好奇心をまるで彫刻刀で掘って行くかのような見えない心の動きがはじまり
結果として、新譜『オードミュニカ』でのコラボレーション曲『Öde』(オーデ)が生まれた

2012年から約29ヶ月後、きんせ旅館での彼らとのセッションによって、
あの時に未来へ走った衝動がようやく解放された

お互いに全く違うサウンドではあるけれど、音楽は決してジャンルで演奏したり
ジャンルで作るものではない、と思う

知らない土地へ旅するように
どうしようもない野性的で抑えることができない衝動を叫んだり
言葉や感情、しぐさ、行動で表すことができないものすべて、
それは例えば原始時代に生活していた人が、
はじめて洞窟の壁に描いた絵と呼べない何か...

そういうものに突き動かされて表現するもの、
という意味も音楽は含んでいると思う。




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ライブでの『Öde』は時空を旅していた「縁」をその瞬間に着地させた

好奇心と安堵感、解放感が奇妙に混ざり合ったこの日のセッションは
二度と体験することはできないだろう

もしも同じ曲を演奏してもそれは未来に息をひそめる
まだ知ることもない、小さな「縁」の始まりにすぎないのだから


marcoheibeiの鈴木さん、みつるさん、さやかさん、ゆいさん、
そして霜野さん

最高のセッションありがとう!

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音楽の可能性は失われていないし、
好奇心は眠ることはない




タテミズ






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