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2015-03-05

ツアー『オードミュニカの風景』 総括

新譜『オードミュニカ』を制作してティノークス初となる遠征ライブツアーを
大きなトラブルもなく無事に終えることができました。

余韻に浸りながら少し振り返ろうと思います。


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(2/28 artyard studio [IGLOO]より)




ツアーの日程

1/16 名古屋K.Dハポン

1/23 北参道ストロボカフェ

1/24 大宮more records

2/7 京都きんせ旅館

2/28 大阪artyard studio


公演数は少ないですが、自分にとってそれぞれの日に
大切な記憶が刻まれました。


きっと死ぬまで忘れない大事な記憶


行く先々でたくさんの方々に出会えることができました。
支えてくれた仲間のおかげで
アイデアもたくさん実現することができました。

演奏後、無名な僕らに対して暖かい拍手をいただけたことは
何よりもうれしかったです。

音楽を、そしてライブをやっていなかったら、それらの出会いも、
その瞬間も存在していませんでした。

同じ時間、同じ空間を共有できたたくさんの方々、
ミュージシャン、仲間たちに心から感謝しています。


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最初ツアーをするにあたって、それぞれの会場で特色を出そうと考えました。

K.Dハポンではトグチケンタさんが出演していただけたので
テノリオンのトラックをベースに出演者全員で『ハルヒノ』のカバーをセッションで、

北参道ストロボカフェでは、盟友の松村氏に参加してもらい
特別に4人編成で、そして新曲『Rigel』(リゲル)を演奏、

more recordsではOpening SE的に新譜のタイトル曲
『ODOMYUNICA』を初演奏

京都きんせ旅館ではCDに参加してもらったマルコヘイベイさんとトグチさんと
それぞれのコラボ曲を生演奏してオードミュニカの世界観を完結。

そしてartyardではCD特典音源の『クジラが空を飛んだ日』を3年ぶりに演奏。
ライブでオリジナルの唄ものをやったのは本当に久しぶりでした。



ツアー期間は2ヶ月でしたがあっという間、まさに光陰矢のごとし。

ツアー前は集客をどうしようか本当に悩んで、フライヤーを置かせてもらえるように
たくさんのお店にお願いしたり、不得意なTWをやったりと予想通り大変でした。


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もちろん理想と現実のギャップはありましたが、
けれどもライブを楽しみにしていただいていた方々に
直接、僕らの音楽を届けることができたこと、
これこそ今回のライブツアーのもっとも大切なことだと
改めて思います。

tinörksの音楽はご存知の通り煽るものでも、メッセージ色が強いものでもありません。
それだけに聴いていただく側が心の中でイメージを広げて
楽しむということになります。

そして音楽とイメージをつなげる橋渡し的なものとしてMCに力を入れています。
(エレクトロニカを演奏しているバンドとしては珍しい部類に入りますが)

それは貴重な時間を割いてライブを聴いていただける方に
ライブ聴いてやっぱり良かったと思ってもらいたいという理由です。

ライブを行うアーティストは「全力でお客さんを楽しませないといけない」
結果的にそれができた、できなかったのは別問題としてありますが、
意識として、いかなる手を使っても楽しませるべきだと僕は考えています。

だから音楽や楽器に詳しくない人にも、こういう音楽があって、
こういうイメージでということを少しでも伝えたい。

それが例えMCであったとしても。

せっかくライブを聴いてもらえるのだから、
何か一つでも、かけらのような楽しさ、新鮮さ、非日常を感じてもらって
家路について欲しい。


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ライブで伝えるのは決して音楽だけではなくて、先ほど書いたMCであったり、
演奏中の表情や演奏している手の動き、ふとしたしぐさ、動作すべて、
緊張感や安らぎや、もどれない瞬間の連続、時間、音の先にあるイメージ。

CDに収録することができないそれらの要素にこそ、
それぞれの曲がもっている、宿している本当の表現があるはずです。




ライブで曲を演奏し終えた後、あたたかい拍手をいただいてますが、
その拍手と演奏最後の音の間に、長くはない沈黙が生まれる時が
あります。

目を閉じて聴いてらっしゃる方が多いので、演奏が終わってから、
ある意味、夢から覚めるような感覚で目を開けてから拍手していただけるので、
その沈黙が生まれるのですが、これもライブならでは、まさに音の先に旅をしている
光景のひとつだと思います。


ライブについては色々な考え方がありますが、
根底にあるのは「戻れない時間に生きている」ことを感じること。

音楽が目の前で奏でられるその数分をどうやって生きるか

大げさかもしれませんが、だから「LIVE」と表記すると考えています。


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生きていると上手くいかないことの方が多くて、(自分だけかな(笑))
前に進んでいるようで、本当に進んでいるのかなと思う時も多々あります。

音楽を作ること、表現することも同じで
その曲で自分は言いたいこと、tinörksが表現したいことを
すべて出し切れているのかどうかと禅問答のように
繰り返すこともしばしば。

だけど、これだけははっきりとしています。

何かをすることによってしか、次の何かは生まれないし、
考えることはできないし、進むことはできない。

その人と出会ったから、また知らない人と出会える。
曲を書くから、次の曲が書ける。


すべてはいつもはじまり。


これまでに積み上げたものを崩したくない恐れを
軽やかに飛び越えていつも「はじまりにいる」と思いたい。


今回のツアーは次にやって来る「はじまる何か」を告げるものでしかない。

そして誰にとっても「はじまり」は厳しく、
けれども放っておくと穏やかに蝕む絶望をくつがえすだけの
希望を宿しているはずだと思いたいです。

晴れ間がのぞく窓辺にて



歩星

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