« ライブ予定メモ | トップページ | ツアー『オードミュニカの風景』 総括 »

2015-03-03

イグルーのあしあと

Inst_igloo_1


2/28 artyard studioでのunelma(ウネルマ)主催のイベント


[IGLOO]


イヌイット語でかまくらを意味するイグルー


sotaさんによる会場全体をかまくらへといざなう装飾と
BONITO STOCKさんによる鹿肉のシチューやホットワイン、梅酒など
このイベントと季節にぴったりのメニューとともに催された
はかなく美しい音楽会


1/16 名古屋K.Dハポンからはじまったtinörksの新譜ライブツアーの最終日でもあるこの日

イグルーの足音があたたかく会場を包みこんだ夜

ひとつの区切りとかすかなはじまりを告げるような



主催のunelmaとは藤田美理さんと
この日レコ発でもあったunimi(ウニミ)の四宮基稀さんとによる音楽レーベル。

「音楽のその後をデザインする」というコンセプトで活動されています。

ちまたによくあるレーベルではなくて、ひと味違った観点で音楽を
捉えている所がとても興味深く、わくわくさせてくれる可能性を感じますね。




さて、今回はツアー最終日。
前回の京都きんせ旅館で『オードミュニカ』は完結したので、
あとがき的なライブの位置づけでした。

蛇足という意味では決してなく、次の世界観へとつながる橋的なもの


Igloo_2



【Set List】

#1 IGLOO(cover)
#2 クジラが空を飛んだ日

MC

#3 Ljus och snö
#4 Pinion

MC

#5 Rigel

MC

#6 Homing




#1はスパイクジョーンズ監督の映画
「かいじゅうたちのいるところ」
(原題:WHERE WILD THINGS ARE)のサントラの1曲目に収録のカバー

雫がたまたまこの曲を発見して、イベントと同タイトルということだったので、
イントロ的に鼻唄でやろうということに。

ちなみにtinörksは出番が1番でイベント自体のはじまりの曲でもあったのですが、
出演が最後のunimiさんの最後の曲名は彼らのオリジナルでIGLOOという曲でした。

意図せずIGLOOではじまりIGLOOで終わるという不思議な音楽会



#2の「クジラが空を飛んだ日」は新譜『オードミュニカ』の特典音源のひとつ

2012年雲州堂で開催した自主イベント『屋根裏のトロニカ』のコンセプト曲として
たった一回だけ演奏した唄もの




思い入れが強い曲ですが、なぜか今まで演奏してきませんでした。(なぜだろ。。。)

『オードミュニカ』のその後へ橋を架けるという意味で、
そして脱インストだけバンド(高らかに宣言するものでもないですが)という理由で
実質1曲目にもってきました。

特典音源とはリズムトラックやシンセ等のアレンジを変えてます。


Img_0259_s_2


曲の最後にめずらしくSusato(スザート)製のティンウィッスル(Eb管)のソロパートが登場しますね。

雲間を突き抜けていくクジラの優雅な飛行


#3 Ljus och snö(ユースオスノー) スウェーデン語で「光と雪」という意味ですが
『オードミュニカ』収録の曲で、今回中間部のメタロフォンをラップハープに、
最後のフルートのパートをローウィスルにアレンジを変えてます。

(ローウィスルに関してはHPの楽器紹介のところで)

11037333_921186181267427_4329955233




お馴染みブリキロボットの『Pinion』を経て新曲『Rigel』(リゲル)

北参道ストロボカフェで1回演奏しましたね。

オリオン座を構成する恒星のひとつ


かまくらから出て夜空を見上げたら東の空にリゲルが輝いていたイメージ

会場内の真ん中に岩塩の器で光が灯されていましたが、
それを星のように思い浮かべてもイメージとしては面白かったかもしれません。

10985290_409805472528063_7211692682


最後は原点に帰る『Homing』でシンシンとしめくくり




演奏後の拍手がとてもあたたかくて、それに少しの間感動していて
じーんと熱いものが心に灯りました。

イベントのコンセプトがすばらしく、そしてそれに興味を持って、
お越しいただいたみなさんの心も音楽のその先の何か美しくて、
はかないものを期待して、求めていたのかなと思います。




天井にたわんだ白い布越しに会場を照らす淡い光は
やわらかく、明るいと暗いの中間に生きるようで、
その中でぼんやりと浮かんで、うっすらと見えてくるもの

目を閉じなくても心の行きたい場所を教えてくれるような波打ち際の時間

それがこの[IGLOO]に生まれていたような気がします。




お越しいただきましたみなさま、uminiさん、Panacea Phantastica さん、
BONITO STOCKさん、sotaさん、アートヤードの晴雄さん、
主催のunelmaの藤田さん、

そして四宮さん

ありがとうございました。




音楽活動というものを続けている中で、
大阪にこれほど素敵な音楽会があることが何よりもうれしいですし、
それを一緒に楽しめる方々がたくさんいらっしゃることに
音楽や表現の本質的な部分での未来があると思いました。




「音楽のその先」を楽しもうと思っている方々に
届けられるように表現する側は精進しないといけないと思うし、
それと同時に届けられる方も、目の前の音楽に対して
積極的になっていけば、きっと日々の色彩が美しくなっていくんだろうなと
思います。




音楽は目に見えないもの

だから目には見えない何かを見るための手掛かりになります


最後に大好きな写真家 星野道夫さんの言葉で

「僕が暮らしているここだけが世界ではない」

という一節を声に出さないでつぶやき
筆を置きたいと思います。




建水








自ら京都でさばかれた鹿肉入りのシチューと果実が特徴のヨナヨナビール


10441333_409806075861336_2655628503


梅酒をたしなみながらのシチューはまるでアラスカの雪原に建つイグルーにいるよう

|

« ライブ予定メモ | トップページ | ツアー『オードミュニカの風景』 総括 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ライブ予定メモ | トップページ | ツアー『オードミュニカの風景』 総括 »