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2015-06-11

しぐさの次にある余白

tinörks(ティノークス)次回のライブは、いよいよ来週にせまってきた
『 「 』 ikiwonomu(いきをのむ) 第1回公演




『かつての風景』




場所は京都からすまにある劇場KAIKA

なんと役者さんのみなさんと同じステージで演奏します。
つまり劇中曲が生演奏ということです。

このために最近では連日、演奏する曲の調整(mixなど)にあけくれています。
舞台作品でライブをするのはもちろん初めてですが、
「かつての風景」の作品の中に溶け込んだtinörksの曲は
いつものライブとは全く違って新鮮に感じることと思います。

出来上がった台本をなんども読み返しながら、
確認していますが、おもしろいですよ、ストーリーが。

なるほど、と、そしてまた、なるほど、そうか、と。
あいづち。




言いたいけれど、言えないのでつらいですが、
ここはぐっと我慢して当日、その分演奏に込めたいと思います。

TWやこのブログでもupしましたが、
僕が勝手に作らせていただいた予告編。









音楽が流れていますが、これは『空の余白』という曲。
書いたのは、いつだろ。。。たしか2011年だったと思います。

ライブでは結構演奏していましたが、音源としてリリースしたのは、
2014年10月に発売した『オードミュニカ』の特典音源が最初。

日常的な歌詞の唄ものがtinörksにとってはイレギュラー?な産物で
リリースのタイミングがありませんでした。






「空の余白が好きだな なぜか 昨日こと話せる気がするから」






この曲は物語の中、とても印象的なシーンで奏でます。

余白...

詩にあるとおり、余白がなぜか好きで、とても惹かれます。

つまり、いたたまれなくなって音楽にしたわけです。


当時、今もかもしれませんが、余白がないから、なかったから、
それに憧れて、惹かれるのかもしれないと思います。

表現やクリエイティブなことは、マイナスの考え方というのが
効果的な時があるような気がします。

つまり、完成形が分かったら、そこからあえてマイナスして、
パーツをそぎ落としていく。

音楽でいうと、音数をどんどん減らしていく。

そうすると残ったものが、元の状態よりも強調されるようになると。

これがいい方法かどうかということではなくて、
そこに心やその作品に対する想像の居場所が生まれることが
僕にとっては安心感を感じられるのでいいなと思います。




Katsuriha_1


「かつての風景」の稽古を見ていて思うのは、
見ている人の居場所が舞台にもあることがいいなあと。
(以下、自分の独断と偏見と想像の文章ですので、
「かつての風景」のストーリーに直接関係はございません)

こういう見方をしないといけないとか、このシーンは
これを訴えているんだという絶対的な作品も素晴らしいですが、
一方、自分が見ている心象風景(それぞれが心に映す風景)と
重ね合わせながら展開していく作品、解釈の仕方がいくつかある作品も
素晴らしいと思います。

誤解を恐れずに書くと、「かつての風景」は後者の作品だと
そしてtinörksの音楽も同じ方向性だと勝手に思っています。

1から10をすべて説明せずに7まで言って、
8、9、10はお好きなようにどうぞというように。

これは人によって5までしか言わないでとか、
9まで言って欲しいとか個人差があると思います。

ライブの時にこういった音楽ではほとんどしない
MCをとてもほのぼのとやっているわけですが、
(それをするのがいやというわけではなくて、むしろ
MCで曲のことを話したいのです)
それはtinörksの音楽を楽しんでいただく一種のガイドとして
位置づけています。

8、9、10の部分を言わずに、想像するための余白が
ありますよと、その部分を音楽が奏でられている間、
自由に共有できたら楽しいなと。




話を戻すと、そのあえて言わない8、9、10の部分、
ここに作品の旨味があって、そしてこれが「余白」、
かっこつけて言えば、

「芸術の余白」

になります。
(と思います。)

これを自由に意味づけてもいいし、
余韻として持って帰ってもいいし、
自分の心をあてはめてもいいし、
ストーリーと同じ時間軸で
リアルタイムで自分なりに補完していってもいいと、
思っています。




作品の中に登場するいくつもの場面は
観ている人が過去に実際に体験したことのある場面と
似ているかもしれないし、
そうでないかもしれない。

けれど、作品中で自然に問いかけられる
「余白」が、
観ている人に宿るなんらかの形、気持ち、記憶で
埋まったとき、きっとその時にいる空間は
どこまでも広がっていくように思います。

そういう意味ではファンタジーの要素もあるように思えてきます。

tinörksの曲を

「日常がほんの少し空想に変わる音楽」

と自分自身で謳っているので、この側面からも
少しファンタジックになるかもしれません。




公演は6月19日から22日まで4日間あります。

この機会をどうぞお見逃しなく




tinörks 建水




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Photo


『 「 』 ikiwonomu 第1回公演
「かつての風景」supported by KAIKA
【場所】京都烏丸 KAIKA
【日程】
6月19日(金) 19:00
6月20日(土) 15:00/19:00
6月21日(日) 11:00 / 15:00 / 19:00
6月22日(月) 13:00※/ 17:00

【act】岡村渉 菅原ゆうき(兵庫県立ピッコロ劇団)
豊島勇士 仲谷萌 黒木夏海 ほか
【music】tinörks

【チケット】
[一般] 前売2500円 当日3000円
[ユース・学生] 前売・当日共に 2000円
[高校生以下] 前売・当日共に 1500円
※6月22日(月)13:00の回は、平日マチネ割(500円引き)です

★チケットのご予約はコチラから


KAIKAまでのアクセス


Kaikamap


[道順案内]
阪急「烏丸駅」23番出口、
京都市営地下鉄「四条駅」6番出口から、KAIKAまでの道順をご案内します。
【阪急からお越しの方】は(1)から
【京都市営地下鉄からお越しの方】は(6)から、ご覧ください。

KAIKA
京都市下京区岩戸山町440番地 江村ビル2F
TEL:075-276-5779


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Ikiwonomu_3

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