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2015-09-22

天気輪の丘で

9月12日


美方高原とちのき村「星空フェス2」にて演奏

大阪からシズーキー運転の車にて途中シモーヌを乗せ3時間半
兵庫県はほとんど鳥取県との県境に位置する尼崎市立美方高原自然の家

天候は曇り時々雨

たまに晴れ間がのぞく空

到着早々星カフェのオーナー山口さんに挨拶をし、
機材を組み早速リハーサル

空気が澄みわたり山々がとても綺麗な場所

TINÖRKSの音楽はこういうロケーションによく似合うとつぶやく

この日は今年国内最後のライブ
次回のライブの予定が入っていない(SAMURAI JAPON以外)

そういうこともあって今までやってきた活動を思い出したり、
その感慨に浸ったり

少し前にメンバー3人で
今日の演奏がひとつの区切りになるということを話し合いました。

次回のフランスでのライブは二人編成なのと、
それが終わった後、総合的にエネルギーを使い果たすので、
望まないですが、それもひとつの大きな理由

しかし種が実って良い方向に進んでくれればと思います。

未来は何があるのか分からない
だからこそ、その時々で悔いのないようにしようと思います。




話は戻って、今回のset list




Hoshizoa2




#1 OP-1[quark]




#2 Fullerene




MC




#3 Komorebi




#4 Rigel




#1はこの日のために書き下ろした新曲でOP=Openingシリーズの第一弾です。

ライブのはじまりのための音楽で、副題は「クォーク」

素粒子のグループの一つであり、物質の基本的な構成要素

まさにすべてのはじまりということで名付けました。

星をイメージしたテノリオンのようなシーケンスと
それと対照的な弦の音が印象的トラックで、
リードメロディーはラップハープ。

この曲から自然と次曲Fullereneにつながるのが
個人的に気に入ってます。

最後の#4のRigel リゲルはオリオン座のひとつ
冬の星座なのでこの日は見れなかったですが、
この日の演奏をこの曲で締めくくれて良かったなあと思います。

TINÖRKSの演奏の後、すぐ夜9時から一斉消灯となり
すべての明かりが消され、この日は曇りだったのですが、
奇跡的に会場の頭上だけ晴れて、たくさんの星々がきらめいていました。




淡く穏やかに光る天の川やこと座のベガ、わし座のアルタイル、
はくちょう座デネブ

3つの星を結んで描かれる夏の大三角形




長椅子に仰向けになり、ただただ夜空を静かに眺めている時間




星がゆっくりと動いている
地球がゆっくりと回っている




2回ほど流れ星




ずっと彼方のそれこそ何光年先にある星のことを考えるのは
現実と空想の間を漂うような不思議な感覚

しかも今見ている星の光はずっと過去のものであり、
地球とその星の距離の遠さに改めて唖然とするのと、
けれども、たとえ気が遠くなる距離であったとしても
「光」は届いているという現実

そういうスケールで物事を考えると
音楽なんて一瞬のできごと

けれどその一瞬に何かを感じたくて
音を作って、そしてまた宇宙のスケールを想う

マクロとミクロの循環のような
大きな輪の中に僕らは生きていると思うと
改めて世界はすごいなと心が震えました。






リハーサルの後、本番まで余裕があったので、
メンバー全員でプラネタリウムを観ようと、
それも星空フェスならではというか

半径6mのドーム

モバイルプラネタリウム

作品はKAGAYA studio制作の
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

ドーム内の半球体の天井に映し出される物語

星と列車




「ほんとうの幸いとは一体何だろう」




旅の中で生きる意味を発見していく
ジョバンニとカンパネルラ

自分も彼らと同じ列車に乗っているんじゃないかって思うほど、
半球体に投影される映像の臨場感

ライブ後の一斉消灯の時間
見上げた夜空の星は楽しい光というよりも
どこか切なくて孤独を感じさせてくれる

星を見るときは誰かと一緒にいたとしても
その時間だけは常に星と一対一になる気がする

星との遥かな距離を5感を超えたもので
埋めようとするからかもしれない




ほんとうは星空に音楽なんて必要ないのだろう

何を持ってしても埋めることができない無限に近いその距離を
五感を超えたものに近い音楽で埋めようとしているにすぎない

想像は距離を超えることができるし、
空想は必要とする世界を教えてくれるから








演奏をお聴きいただきましたすべての方々、
共演者の方々、星空フェスのスタッフの方々、
星カフェSPICAの山口さん、
ありがとうございました。

そして雫と霜野さん、
最高のパフォーマンスをありがとう

たとえこの日が最後のライブになったとしても
悔いはないし、今まで活動できて本当に良かったと思っています。

※Homingを演奏できなかったことは悔いがあるかな。。。




天気輪の丘でいつかやってくるその列車を待とう


次は




歩星

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