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2016-11-23

音楽は必要か?

思う。



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音楽はなくても人間は生きていけるし、

不自由はないのかもしれない。



本当は空に耳をすませて風の音を聞いたり、

森や林の中でかすかに響く自然の音楽を、

地平線へと続く果てない平原で大地のとどろきを

感じるだけでいいのかもしれない。



けれど、その世界が空想や特別なことに思えてしまうほど、

多くの人にとって住む世界は頭だけで考えすぎてしまうほど

複雑で狭い世界になってしまった。



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物事が蜘蛛の巣のように絡む日常で生きざるをえない状況で

それらを紐解いて、そしてシンプルで素朴な感覚へと導いてくれるものが、

例えば、四季の色彩であったり、雨上がりの木漏れ日であったり、

星空の光であったりすると思う。



それらの事象も複雑な要素が幾重にも絡み合って生まれるが、

人が足元にも及ばないスケールで繰り広げられるものであるからこそ、

無意識に心をゆだねることができる。



そしてそれら自然の事象は大空の雲の動きであったとしても、

目の前で風に揺れる木々の葉であったとしても、

ものの大きさに関係なく、それに触れようとする人の

心を自然の世界へとつなげてくれる。





夏の余韻を残すかのような新緑と

秋の色彩が絶妙に交わる木々に囲まれた

Cafe homeでの演奏



『紅葉の会』と名付けられたその時間



音楽は必要か?という問いにほんの少し

世界が寄り添ってくれた気がした。





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◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇





今年の5月15日に開かれた『新緑の会』に続いて

再び兵庫県三木市にあるガーデンカフェ

Cafe home』で演奏させていただきました。



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すっかりと秋が色付いた中庭や裏庭を眺めながら、

切なくなったり、なぜかやさしい気持ちになったり。



時間がほんの少しずつ動いていることを

気づかせてくれる演奏前のひととき。



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この日だけの時別な薬膳ランチボックスをいただきながら、

カフェ横のベンチに座り、風景に溶けていきました。



前回もそうでしたが、アットホームな、

まるで家に招待されているかのような雰囲気のイベント。



作ろうと思ってもなかなか難しいとは思うのですが、

それができてしまうのもCafe homeの魅力のひとつかなと

思います。



さて、TINÖRKSのライブ。



今年はこれが最後。

トリオ編成での演奏。



set list



MC



1 Hinata



MC



2 Quark

3 sinfonia



MC



4 Komorebi



MC


5 Terrarium





雫のMCを中心に

自分で言うのもあれなんですが、

TINÖRKSのようなエレクトロニカやフォークトロニカな音楽は

そのジャンルを知らない方からしたら、「?」ばかりになる

可能性があると思います。



変わった音の組み合わせでアレンジしていますが、音楽自体は

前衛的でもなく、むしろ聞きやすいはず。


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TINÖRKSの音楽と聞いてくださる方々をつなぐ役割が

雫のMCで、それが重要。



音楽がインストであることもあって、

その音楽で表現したい世界や風景へ入るための扉が

MCの役目になっている。



お客さんが暖かいことが本当にうれしく、

時に笑いがあったり、問いかけたりしながら、

眠るように心地よく演奏でき、何かほんの少しでも

日常が変わる風景を心に響かせることができたかなと思います。



お聴きいただきましたみなさん、カフェのスタッフのみなさん、

石河 英作さん、そしてオーナーの田中さん、

ありがとうございました。



演奏の後は、「道草 michikusa」代表/苔クリエイターの

石河 英作(Hidesaku Ishiko)さんによる

「苔の素敵な楽しみ方」のワークショップ。



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「苔テラリウム」を作ったり、苔の素揚げをいただいたり、

(苔は食べれるものだけど、栄養がないとのこと(笑)

苔をルーペで見てみたり、マニアックだけど、

発見がたくさんありました。



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苔で思い出すのは、屋久島の白谷雲水峡に行った時。

辺り一面苔が茂る沈黙の世界の美しさ。



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森の皮膚というか、質感

はたまた森全体のネットワーク的な位置づけとして

発想を広げても面白いかもしれません。



ずっと昔、水中から陸上へと生息域を移してきた苔類(たいるい)



そのひとつひとつに地球の記憶のかすかな断片が宿るとするのなら、

それに触れてまだ知らない発見に出会いたい。



そこにはきっと音楽がなびいている。





建水歩星





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