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2016-12-27

クインテットの帆をあげて

今年はTINÖRKSのメンバーが増えたこともあって、

もっとたくさんライブをしたかったのですが、

なかなか演奏する機会が増えず、それならということで

スタジオライブを今年の締めくくりにしました。



福島区にあるstudio neco(スタジオネコ)にたくさん楽器を

持ち込んで、今のTINÖRKSの音楽、雰囲気を

紹介するという意味を込めて何曲か撮影しました。



TINÖRKS Quintet(ティノークス・クインテット)と呼んでいますが、

5人編成になってから書いた新曲「Terrarium」(テラリウム)も

公開しています。





まずは

「Komorebi [after a rain]」






ライブでもお馴染みの曲

最近ではこの曲のVersion違いがキャノンマーケティングジャパンの

ラジオCMにも採用されたので、曲が一人歩きしていってる感もあり、

うれしいかぎりです。



今回動画を撮影するにあたって、カメラマンを探して、

なかなか見つからなかったのですが、

縁があって長崎ユースケさんにやっていただきました。



長崎さん、ありがとう!



撮影していただくにあたってポイントとなるのは、

曲の要所要所で誰がどんなフレーズを演奏しているのかということ。

TINÖRKSの音楽はたくさんの楽器と音色のアンサンブルが肝になりますが、

ライブの時はひとりひとりの手元や表情まで

しっかりと見ていただくことが難しかなと思います。

その点を演奏動画を撮ることで解決したいと考えました。





2曲はオリオン座のひとつでもある「Rigel」(リゲル)






ミドルテンポで浮遊感たっぷりに流れる星の音楽

wikiにあった画像でいうと、真ん中に3つ並ぶ星の右下に

青白く輝くのがリゲル



Orion




ちょうど今冬なので南の空に光り輝いてますね。



メタロフォンは星のきらめき、

フルートのかすれた音色が神話のイメージ、

そこにギターのリズムがふあふわと浮遊して

銀河に道を築くうようにチェロの音が帆を揺らし、

それら全部をしっかりとベースの音が支えてくれる。

僕が弾いてるシンセの音は全員の楽器をつなぐ酸素のイメージ。



個人的にはこのくらいのBPMがいちばん心地よく感じます。

早すぎず遅すぎずみたいな。





3曲は「Terrarium」(テラリウム)

カルテットとなったTINÖRKSの再船出をテーマに、

地球に生きる全ての生命への賛歌として、

いつもよりも気合を入れて作曲、編曲しました。






この曲は中盤に松永さんのベースソロや
矢原さんのチェロのソロを入れたり、

雫はメタロフォンから始まり、アイリッシュフルート、

ラップハープ、ティンウィッスルを奏で、

僕がシンセ兼スパークシェーカーを叩いたり、

曲の最後メタロフォンの裏で

4人がハンドクラップのユニゾンをしたりと

目まぐるしい展開。



2012年に発表した曲「Fullerene」(フラーレン)の続編的な

位置付けでもあるので、TINÖRKSの音楽をひとことで表す

曲といっても過言ではないかなと思います。



個人的には、フルートの裏で絶妙の動き方をしている

霜野さんのギターのフレーズがいぶし銀だと思います。

いちばん盛り上がる後半部で登場する

タイトに抑えたストロークのグルーヴが
北欧の国々の伝承曲の

雰囲気を持っているのがなんとも興味深いです。







進行や演出を事前に何度も考えて、

いざスタジオ入りして6時間

機材の準備、演奏環境の整備など本当に大変で

ある意味耐久レースと化してましたが、

最後まで走りきることができたと思います。



カメラマンの長崎ユースケさん、

TINÖRKSのメンバーのみんな、

ありがとう。



動画を見てくれて、良かったと

言ってくれる方がたくさんいて、

さらに海外からもメッセージをくれる方も

たくさんいてがんばった甲斐があったなあと

サングリアを飲みながら忘年会でしみじみと思ったのでした。



動画はもちろん無料で観れますが、

撮影後の編集、音源のマスタリングなど

何十時間もかけて仕上げたので、

やっぱり何かしら反応をもらえると

励みになります。



良い点もイケてない点も引っくるめて、

国籍も関係なく聴いた人が率直に意見を言い合えて、

盛り上がっていくのが大切なことだと思います。



「いいね」だけで終わるよりも、

少しでも一言でも感じたこと、

思ったことを自分の外に出すことが

日々の何かを変えるきっかけになるような気がします。





建水

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