12日は扇町DICEで友達の神高雅史くんのライブに相方と2曲に参加して音を出してきました。一応ユニット名は『ヤネトロニカ』という風に決めました。屋根裏サイズの暖炉のような暖かさを持った電子音楽が端的なコンセプトです。北欧のエレクトロニカのような音を意識しました。
出番は最後でしたが、大勢の方に遅い時間まで残っていただいて聴いていただけて至福のひと時でした。みなさん本当にありがとうございました。
DICEにはライブを時々聴きに行くのですが、ステージで演奏するのは初めてで不思議な気分でした。曲は『ロケット雲』と『砂浜エコー』。僕が詩を書いて、神ちゃんが曲をつけ、アコギのパートを考え、それを受けて僕がMPC-1000でリズムトラックを組み、nord lead2とメロディオンとメタロフォン、コーラスパートを考えるという制作方法です。
『ロケット雲』は2003年9月16日に自宅にて制作し、コラボトンに収録されているver.、それのremix、そして今回のライブでのver.と3種類あります。
詩は、帰り道で空を見上げたら、そこに遠くへ伸びるロケット雲があって、それを追いかけていくうちに、少年の頃に見たロケット雲の風景とオーバーラップしていき、しだいに自分自身があの頃の少年に変っていくという内容です。神ちゃんの声から少年をイメージしたのがきっかけでした。メロディオンの音色(mum、スケッチショウ、高橋幸宏氏などに影響されました)が郷愁を表すのにぴったりで、また相方の声質がコーラスとしてベストマッチしているのがわかったので、この方向でいけると確信しました。
リズムは普通にドラムセットを組むのに抵抗があったので、(屋根裏で響く音なのでドラムがバスッと鳴るのはどうかなと思いました)グリッチノイズ系を交えながら、パーカッション的な軽い感じで組みました。nanoloop2.0からサンプリングした音は案の定いい味が出ていたので、リハの段階からいつになく楽しめました。
もう一曲の『砂浜エコー』はライブの出演が決まる直前に詩を神ちゃんに見せて、その後急遽出演が決まった段階でこの曲もやろうかということになりました。内心、作りこむのが時間的にやばいと思いました(汗)。ヤネトロニカのコンセプトを前提として作った最初の曲です。
色々な想いを持った人々が行き交う静かな砂浜で、想いがエコーとなって空間に溶け、波が打ち寄せる時に吹く風によってそれらが海と反対方向の丘の向こうに運ばれていく情景。砂浜の近くで釣り人がひとり生みの向こうへ出向する船を眺めている。(始まりを象徴したのですが。説明過剰ですな)岩の隙間には沢蟹たちがいて…。というのが詩の内容です。
音はまったりとしていて、空間を聴いてもらうという意図があります。アレンジは基本に忠実に隙間を埋める手法で考えました。各々のパートが、おいしくなるように、音が鳴ってもうるさくならないように意識しました。
演奏終了後nord lead2(生産終了品)のことをご存知の方がいて、うれしかった!電子音楽はライブの前にいかに音を作りこむかで良し悪しが決まると思います。アコースティックだけの演奏はフィジカル、機能的な要素が強く、対照的にエレクトロニカはデザインの要素が強いと考えているので、今回使うキーボードは、機能もさることながら、デザインの面でどうしてもnord lead2を出すことにこだわりがありました。(CLAVIAというメーカーでスウェーデン製だし。北欧)加えて、僕が電子音を担うのとは反対に相方のシズクは完全なアナログ楽器を担当するので、その点でもおもしろいし、見た目も音もバランスをとることを意識しました。
演奏はばりばりに鍵盤を弾くことよりも、音色の変化をシンセの各パラメーターを決めるツマミをいじりながら変化させることにかなり気を使いました。nord lead2はその点で機能が優れ、かつパラメーターを決めるツマミがほぼ前面に出ているのでデザイン性を損なうこともないのです。
リズムトラックを打ち込んだMPC-1000は、その機能に完全に満足してはいませんが、サンプリングのしやすさ、editのしやすさ、ディスプレイの見易さなどの操作性と持ち運びする機動性はかなりお気に入りです。音も言うことない!
今回のライブは2曲だけでしたが、色んな意味で報われた瞬間でした。神ちゃんほんとありがと!心から感謝してます!そしてライブ後に出会えたアーティストの方々と話をできたことは僕にとって至福のひと時でした。
Yanetronica give me something that I can never expect.
The attic music I think is eternity.