2013-05-02

HOURA

tinörks(tinorks)の5枚目となるCDが完成しました。


5/4に京都の梅小路公園で開催されるチャリティフェスタUNI 2013の
テーマに沿って制作を開始したのが3月に入ってからで、
時間があまりなかったですが、周りの人に助けて頂いて
無事に良い作品に仕上げることができました。


今回のCDは、チャリティフェスタの主旨で制作したので、
製作費、いわゆる原価を引いた残りの額を東日本大震災の復興に
寄付します。そのイベント以降もずっと意味のある作品にしたいという理由です。

復興というのは自分の日常にはとても大きすぎて、
直接的に関わることをためらいがちで、一歩踏み出せない性格なのですが、
震災の復興を含め、チャリティのイベントを通して、人と人が繋がり、
前向きなエネルギーが少しずつ広がっていくことに、
自分が出来ることで何か力になれればと思ったことが
この作品を作ろうと思い立ったそもそもの動機です。


タイトルにもなっているHOURA、ホウラと発音しますが、
日本語で、漢字表記は「包羅」です。

全てを包むという意味です。


自然の中で生きるという人の存在を改めて思い、そして自然への畏怖の気持ちをもって、
それらを受け入れること。

キーワードとなるいくつかの言葉を曲中の中間部にスウェーデン語で収録しました。

しっかりと自分の存在を意識して、それから外とどういう風にして繋がっていくのかという、
大きくいうと「共生」の考え方ですが、「どういう風に関わっていくのか」という所を
考えるきっかけになる曲になればと思います。

主旋律を奏でるのはインディアンフルートの素朴な風の音色で、
その周りにはシンセやギターの電子音が漂うtinorksらしいアレンジです。

ピッチの揺らぎや音色が一定ではないフルートの音と、
エフェクターで論理的に生み出された電子音とのアンサンブルは、
自然と人工物の間で生きる私たちの日常を意図しています。

自然と科学文明の間で、自分自身はどういう風に関わっていくのかという、
答えがすぐに出てこない問いです。


それは時間と共に導き出されると思います。


上記でも書きましたが、そんなことをほんの少しでも考えるきっかけになればという
願いを楽曲に込めています。

ジャケットのデザインのように、いつかひょっこりときっかけの芽が出ればと。

そしてそのジャケットは今回、3種類の中から選んで頂けます。
背景と芽の組み合わせが3種類とも違います。


水の芽
_171k

光の芽
_139k

風の芽
_256k




2曲目は前作4th『ecotone』にも収録されていたfullerene(フラーレン)。

今年の2月からマルコヘイベイというバンドのギタリストでもある霜野さんに
加入して頂いて活動をしていますが、僕は彼のことを、ライブの時にも言いましたが、
虹色ギタリストと勝手に呼んでいます。


枕詞通り、楽曲や曲中で音色をいくつも変えながら、そしてそれらはオーソドックスな
ギターの音からはかけ離れていますが、まさに虹色のごとく曲を彩ってくれます。

ライブで聴いて頂いた方は、前作からのアレンジの変化を知っているとは
思いますが、ライブを聴かれていない方にも、新しいfullereneを知って頂きたかったので、
今回アレンジを変えて『Niji-iro mix』として収録しています。


そして、マスタリングは、これも前作に引き続きWood'n V Studioにて
yaneka前田雄一朗さんにお願いしました。


音チェック中のシズーキー
Houra_masta_1

前回訪れた時よりもハードウェアの機材が増えていて、
なかでもAVALON DESIGNのEQコンプの威力を垣間見ました。
とても専門的な機材の話なので詳しくは割愛しますが、
非常にぐっとくるサウンドにしてくれる機材です。


陰影と立体感、そして暖かい質感にして頂くように御依頼した所、
tinorksらしい、樹の感じの音にして頂きました。
(ちなみにWood'nとつく名前のスタジオなので、ログハウスのような
外観、内装の珍しいスタジオです。もちろん防音や遮音、音の環境はクオリティが高いです)


ということで、5枚目のCDは5/4 京都梅小路公園にて
『チャリティフェスタUNI 2013』のイベントでリリースします。


お気に入りのジャケットを選んで頂いて、
それぞれに新しいきっかけを見つけて頂ければと思います。


『HOURA』 ぜひ聴いて下さい★


建水


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