2008-10-05

『nayuta』を買える場所

Tinorksの最初の音源『nayuta』ですが、先月の下旬くらいから、西天満にあるCafe Gallery Shop LOTUSROOTS(ロータスルーツ)さんでもご購入いただけることになりました。(お店の方々にはほんとに感謝してます)

8月29日にSKATYさんのライブがあって聴きに行った時にはじめて店を訪れました。
内装が店というよりも小屋的な感じで、吹き抜けもあり、アーティストの作品が飾られたりしてオーガニックなパワーをもらえます。新鮮で、いい意味で違和感があるし、落ち着きます。

自分もいつかロータスルーツでライブができたらと思いつつ、SKATYさんのプリミティブな唄に心をほぐされてました。

西天満を訪れた際は、ぜひ訪れて見てください。CDも試聴できるし、相方が書いたコメントもあると思います。

そして、食事は牛スジカレーを召し上がってください。

それから、『nayuta』のCDは世界楽器てみる屋さんでもご購入いただけます。
てみる屋さんは、相方が使用するインディアン・フルートを買ったお店です。

それが縁でCDを取り扱っていただける話になりました。(ほんとにうれしい話)

サイトに『nayuta』の紹介文を書いていただいてます。
インディアン・フルート以外にも色々と楽器を扱っていて、
試聴も出来るので貴重な情報を得れると思います。(僕は結構な頻度でサイトをのぞいてます)

それにしてもリトルミンストレルという楽器がものすごく欲しい。。。(名前もいいし)

エレクトロニカにも使えそう。

以前って言ってもかなり前、ビョークがヴェスパタインのライブでHarpを使ってた絵が蘇ります。マトモスの二人が編み出す電子音の上を漂う感じの音。

購入考えようかな。。

|

2008-05-01

過渡期

Nayuta_something

『nayuta』を完成させてから間もないですが、色々な方々に買っていただいて、色々な感想をいただいてます。

聴いた感じを率直な意見として言っていただけるのはとてもうれしいです。そしてとても感謝しきりっぱなしです。

前ユニットのcappuccinoの名残がある音なので、後々思い返すと過渡期的な作品になると思いますが、自分たちにとっては重要な作品です。

cappuccinoで活動してた頃に制作した『Tee』はシーケンサーを使いたくない病になぜかさいなまれていたので、演奏を単純に重ねていく多重録音の形をとりました。音はやはり手探り感がありました。

一般的なドラム、パーカッションを入れたくなかった(合わないと思った)ので、その分揺れや、広がりを出すことに重きをおくことを考えてました。

cappuccinoでライブの回数が多くなる中で、ピアノでの表現だけを抽出してみる試みでピアノソロだけを収録した『ピアノ曲線1.5』を制作しました。結果的にはcappuccinoの音からピアノ以外をそぎ落として、なおかつピアノの粒を拡大したような作品になりました。

ライブばかりの活動が中心になってきた中で、自分だけの色が濃い作品というのに興味がなくなってきました。

その時々に幸運に知り合えたアーティストとのコラボレーションで何かまとまった作品ができそうな気がしたので、それに本腰を入れて、今までのコラボレート作品をまとめ、時には音を付けたし、録りなおしという形で『コラボトン』を制作しました。

この時はライブのことを全く考えないで制作だけに集中し、こういうのも面白くてありなんじゃないかなという気持ちでやってました。

で、2007年の10月にアコースティック主体のcappuccinoの活動をやめてライブ、制作などに関して一切制限や決まりを設けずにやりたいことを出していこうということで相方と厳しい会議をして…Tinor:ksを始めました。

『nayuta』の音はほぼ生演奏だし、シンプルであんまりギミックがないです。面白みがないと言われればそうなんですが、こういう雰囲気の作品を一度は作っておきたかったというのが願望としてありました。(もう二度と同じ雰囲気の作品は作りませんが)

収録曲の中にcappuccinoの頃にやっていた「原生林への音楽」という曲があるんですが(『nayuta』の中ではどちらかと言えば浮いてます)、この曲、打ち込みのリズムが入ってます。アルバム制作時に次の作品につながるような曲を入れようと相方に言われ、会議?をして、見事、原生林が選曲されたのですが、リズムは絶対に打ち込みにしようと考えてました。

cappuccinoの頃からつい一年前までリズムというかドラムというか、パーカッションの類を大々的に使うことをなぜか我慢してて、それがようやく一年前くらいから自然に使えるように、出せるようになったという感じがしてます。(ライブを辞めたのが大きい)

高校の時にシンセ(YAMAHA SY85)を買ってから打ち込みばかりやっていたので、それをライブを始めてからずっと我慢してたというのは、自分でもよく意味が分からないのですが、時の経過と共に自然な感じで表現の中で使用できるようになっていくもんだと、腑に落ちてます。

なので次の作品はリズムがいっぱい入ってるどちらかというとフォークトロニカ的な感じになると思います。グリッチノイズ系も取り入れたい。その次あたりの作品が予想できないので面白くなる感じがしてます。

じゃあまたレコーディングにもどります。

| | コメント (0)

2008-04-16

できました。

まだまだnayutaのこと。

ジャケットのパッケージングは全部相方に任せてて、今日ようやく形になったと報告が入りました。完成品を見せてもらってとりあえず無事に完了できてほっとしてます。制作に一年以上もかかってしまいましたが、いい物ができました。

本当はCDに同封したい企画がまだ2つほどあるのですが、きりがないという理由で断念。

CDが完成したのでレコ発ライブといきたいところですが、仕事が忙しいし、再来月には資格試験受けんと駄目だし、余暇の時間もなかなか確保できない状態で、加えてトラック制作の依頼をいただいている(採用されるかどうかは未定)のでそれらが落ち着かないと、いざライブとはなかなかキビしかです。あと、もしライブするなら場所も探さないと。おもしろい音が多いハコが理想。

それから、nayutaと同時制作で進めてた唄モノ中心の作品も年内には完成させようと思います。こちらの内容はnayutaとは対照的な音になる予定です。

今はブログをなんとかがんばって書いてますが、なかなか近況を報告する機会がないことを前もって謝っておきます。

最近TinorksのHPを更新しました。お暇な方は立ち寄ってくださいな。

ではでは~。

| | コメント (0)

2008-04-15

nayuta 諸々

前回は曲解説を書いたので、今回はジャケットのことを少し。

Nayuta_jacket

全編インストの作品にすると決めてから、ジャケットは手書きでいこうと考えてました。やっぱり生演奏中心の音になるし、想像の空白が自然に多くなるということも推測できました。

それから相方が複合機を買って、スキャナを使わせてもらえるようになったのも手書き企画を後押しました。でも、実はイラストレーターやフォトショップが上手く使えないという理由もあります…。手書きの方が融通が効いて意外に表現しやすいこともあります。

ある日、自分が気に入っている雑誌のページや、映画のシーンを観ているうちになんとなく書けそうな気分になってイメージのコラージュ的にボールペン?を手にとり白紙の奥行きに飛び込んでみました。

で、いくつかの絵を描いた後、あるものを使ってインクをにじませて淡色にしていきました。(水彩画が好きで、にじませるのは絵を描くときの癖になってます。愛用は水彩色鉛筆)

その勢いを持続したまま、文字、文章も手書きで行くぞと思いさらさらと書いてはボツにし、書いてはボツにし、少し休み、また書いては、休み、食事しーのまた書いては…という風な具合に自分が納得するものを徐々に増やしていったわけです。

この頃にデンマークのアーティストで、自分より全然歳が若いのですが、「po」というエレクトロニカのアーティストのCDを衝動買いして、それが、かなり自分好みだったのですが、そのジャケットがこれまたグッと来る感じだったので、それに影響をかなり受けている感もあります。

ジャケットの表紙の最下に描かれてあるのはシロナガスクジラです。。。(8曲目のモティーフ)そう見えなかったら違う生き物にしてください。その他のパーツは空想のカケラということにしときます。

それから、今回は手書きもさることながら、紙質にもこだわりました。鷲です。違う(汗)、、和紙です。音と絵にもこだわったのなら、紙にもこだわるかと思い、相方と相談。結果、二種類の和紙を組み合わせることに決定。

音は生音、生演奏中心なのでジャケットはそれを効果的にするために手書きにし、そしてそれの質感、脳科学者の茂木さん風に言えば、クオリアをより具体的な感じにするための手段として和紙を使うのが一番ベストな形ではないかなと。加えて種類の違う2種類の和紙を使うことによって、クオリアの奥行き感が増すのではないかなと思ったわけです。

食事をする時に器までも楽しめる料理に近い感じだと思います。曲を聴く前と聴いたあとで、ジャケット・デザインの見方も変わると思いますし、和紙の手触りも変わるかもしれません。そんな色んな質感、未知、楽しみを込めれるだけ込めた作品です。

nayuta

よかったら聴いて下さいな。

歩星

| | コメント (0)

2008-04-14

#8 僕らが海へ渡る日/『nayuta』曲解説

#8 僕らが海へ渡る日(a blue whale with a tortoise)

2006年9月30日雲州堂での健吉さん主催のインスト限定イベント「Daydreamer vol.3」に出演させていただいた時に書き下ろした曲です。(懐かしい)

シロナガスクジラと陸亀の物語で、彼らが共に現在の環境を離れ違う世界へと渡って行く過程をピアノで表しました。

この曲に関して過去の記事では「葛藤や矛盾の先にもいつか希望が開ける時が必ずやってくるんだという願いと信念を込めた音楽」と書いてますが、作曲時にそういう風な心象風景があったのかなかったのか時が経った今では不思議な感覚です。

シロナガスクジラと陸亀が辿り着いた先に何を見たのかは、傾聴していただいた方々それぞれに違う絵があると思いますが、辿り着いた地点からまた新しい時間が始まるということを示唆するという意味で、後奏の最後のコードとリズムはこうしました。

Nayuta_mixer_blog

| | コメント (0)

2008-04-13

#7 原生林への音楽/『nayuta』曲解説

#7 原生林への音楽

cappuccino時代の一曲。ライブではボンゴとピアノの同時演奏をやってました。今回のアレンジはリズムパートをMPC1000で打ち込んだものに低音とメロディーのピアノ、tin whistle、数パートのコーラス、irish fluteを重ねました。

そして、相方が手に入れたIndian Fluteの音をスパイス的に混ぜました。なんともプリミティブなその音は、tin whistleとはまた違う質感で違う世界にいざなってくれるようで気に入ってます。材質が竹で所々に刻印のような装飾があり、楽器に対するイメージを広げてくれます。

コンセプトは未開の地に生い茂る原生林への畏怖、畏敬の念と循環。

自然の摂理には、何もかもが無力であるけれど、それを受け入れる形で歩んでいかなければならないと思います。ジブリの「風の谷のナウシカ」に出てきそうな思想のようですが、物事というのは全て必ず循環しているので、何かが起こると些細なことでも巡り巡って、形を変えて、時を経て立ち現れると思います。

環境破壊のことを論じる気はないですが、それとは違う、目に見えないものも循環すると思います。それを意識できるか出来ないかで音楽の作り方も変わってくると思うし、シンクロニシティー(共時性)や心の相乗効果も感じれると思います。

自然というのは人が存在する前からあるわけで、その自然から何を汲み取り、何を導き出すことができるのかが重要だと思います。

これ以上書くとよからぬ方向へ行きそうなので筆を止めます。

Nayuta_shizuku_twin_blog

| | コメント (0)

2008-04-12

#6 Pilgrimage /『nayuta』曲解説

#6 Pilgrimage

「巡礼の旅」、「生涯」といった意味です。

心身が弱ってる時に自分を癒すためにピアノを弾いてるとまとまったフレーズが出てきて、これは使えるんじゃないかなと思い、最後まできちんと作りました。

学生の頃にオーストリアのウィーンに行った時に、地下鉄U4に乗りpilgramgasse(「ピルグラムガッセ」ガのところにアクセント)という駅を通過するとき、車内アナウンスで駅名を聞いてから、なぜかずっと頭の裏側にへばりついていました。

その単語はドイツ語だけど英語で「pilgrim」は巡礼という意味で、それに関係する神聖な場所にある駅なのかなと、色々と推測していたのですが、この曲のタイトルを決める時にその駅名を調べてみると、ドイツ語では「小道」という意味であることが発覚。予想外に普通な結果だったので、「pilgrim」の派生語を辞書で調べ、「pilgrimage」というのを発見したのと同時に直感で何か曲とつながるものを感じたので、それをタイトルと決めました。

後半部に相方の数パート重ねたコーラスが、前半部で表す険しい道のりを肯定的に導くという役割をイメージしています。

小説「アルケミスト」、「モーゼの十戒」...、違うかな、、、過去の苦労は美化されるようなそんな感じでしょうか、、、うまく言えませんが。

後半部のフレーズはこの頃観た映画「ONCE ダブリンの街角で」の主演二人の「Falling Slowly」をかなり愛聴していたのでその影響が出ていると思います。

Nayuta_pilgrim_hosei_blog_2 

| | コメント (0)

2008-04-11

#5 A Wind Meets A Bamboo/『nayuta』曲解説

#5 A Wind Meets A Bamboo

tin whistleとピアノだけのアンサンブル。波形編集は全くしてません。EQをいじって、エフェクトをかけたくらいで、ほぼ録り音のままです。

タイトルを和訳すると「風と竹の邂逅」とでもなるのかも。

竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹
竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹
竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹
竹竹竹竹
竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹

こんなイメージが最初に浮かんでその中の一つ(ひとかたまり。もしくは擬人化して一人)が風と偶然に出会うという昔話的な絵に音楽をつけようとして出来た曲です。

導入部の後にメインフレーズへとつながり、中間部ではtin whistleのソロフレーズでつかめそうでつかめない風の動きを表しました。レコーディングでは結構苦戦した部分です。

全体的に「和」の陶器のような雰囲気で、本来ならtin whistleで吹かないようなフレーズとリズムだと思います。

アイリッシュの曲調は昔から好きで、最近ではGradaとかよく聴いていますが、自分が曲を書く時は、アイリッシュ的なものに惹かれつつもなぜか無意識に抵抗するものがあるらしく、それとは違う方向違う方向へと進んでいきます。俗っぽく言うとそれが個性なのかなとも感じたりします。

他の人が築き上げて表現しているものを、わざわざ自分が表現する必要があるのかと、一種の禅問答のような感覚にさいなまれる時があります。

自分しか出来ないことというのは、完全には存在しませんが、それに最大限近づくことで、混沌とした表現の繭(まゆ)からやがて、自分を憑依させた音が生まれるような気がします。

「nayuta」の楽曲にはアイリッシュのカバーを3曲収録しましたが、もしもオリジナル曲もアイリッシュを踏襲したものだとしたら、そこにはどんな意味があるのか。それを儀範として、書いた曲がアイリッシュをの形式、形態ならそれはあまりにも安易ではないかなと思います。

僕自身楽器の使い方はまだまだ稚拙です。それでも、創作に関しては、今まで影響を受けた全てのものに感性をゆだねるのではなく、それに最大限抵抗しつつ、納得できる着地ポイントを探すということを常に意識的にも、無意識やっています。

要は創作時の気持ちの持って行き方です。

Nayuta__blog_5

| | コメント (0)

2008-04-10

#4 nayuta/『nayuta』曲解説

#4 nayuta

最初に考えたメロディーで笛とピアノを合わせたのですが、しっくりこなくてゼロから書き直しました。アレンジの譜面も書いたんですが、結果的には採用にならなかったです。だからversionとしては2になります。

4曲目にしてようやく純オリジナル曲です。今までの曲とは一転して手打ちリズ(MPC1000)やパッド音、シンセベースなどを使ってアレンジしました。

このメロディーをtin whistleで演奏するとなんとなく琉球的に聴こえるのが不思議です。(自分だけかな)

この曲も最初に笛とピアノを同時にレコーディングしました。何十テイクも合わせても納得いかず、OKを出すまでかなり苦労した記憶があります。クリック(目安となるリズム音)なしで演奏を合わせるのはほんとに困難だなあと常々思います。

でも、もともと合奏は生演奏だったわけで、ずれるのが当たり前で、それが自然な音であるはずなので、最大限テンポや揺れを合わすのは間違ってないと思うのですが、それに固執するのはどうかとも思います。(生演奏の合奏に限ってこの発言は誤解を招く恐れがある)

Nayuta__blog_4

| | コメント (0)

2008-04-09

#3 Down By The Sally Gardens/『nayuta』曲解説

#3 Down By The Sally Gardens

この曲もアイリッシュトラッドのカバー曲です。KORGのTritonのヴィブラフォンをエディットした音でベースとなるハーモニーを考え、相方のtin whistleと同時に演奏しレコーディングしました。

この曲も原曲と比べて構成とコード進行を変えました。

リズムで鳴っているのはメタロフォンの胴のモミの木の部分をマレットで叩いた音です。家具的な音がして気に入ってます。それを何種類か重ねて進行させました。もちろんメタロフォンの音も相方に叩いてもらい録音しました。それを一部波形をいじって効果音的に使っています。

僕にとっては雰囲気がなぜか北欧の家庭的な感じがする曲です。子守唄的な感じも。

Nayuta_tortoise_blog_2

| | コメント (0)

より以前の記事一覧