2017-01-03

汽笛のフルートは線路の先へ

あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いします。



年末から年始にかけてスタジオライブの

動画編集に集中していて、

今日、計5本目になる『Railnoscape』(レイルノスケイプ)を

upしました。ぜひ聴いてください。










この曲はCD「ODOMYUNICA」

(オードミュニカ)に収録されていますが、

5人編成、クインテット編成になって

アレンジを変えてライブでも演奏しました。



タイトルは

Rail 列車

no 能勢

scape 風景

を組み合わせた造語で

能勢電鉄100周年に合わせて書いた記念碑的な曲です。



今回、動画編集をするにあたって、

日本を抜け出して、北欧の国スウェーデンの風景を

挿入しました。



冒頭にあるのはスウェーデンの首都ストックホルムにある街

ガムラスタンの地下鉄、そして曲中には

ストックホルムから北へウプサラの街へ

移動するための列車から見える風景です。



フルートの音で汽笛を表現しているのですが、

5人でスタジオで練習していると、なぜか世界の車窓からの

番組が頭によぎって離れなくなりました。



なので、窓の外を流れる風景がこの曲にぴったりだと思って

今回の演奏動画に挿入しようと思ったわけです。



ちなみにスウェーデンには2012年の冬に旅行で

訪れました。



その時の様子を過去に旅行記で書きました。



ウプサラは

(yahoo百科事典より)



首都ストックホルムの北70キロメートルに位置する学園都市。

人口約19万1110。1477年創立の総合大学をはじめ、

医大、農大、および各種の研究所がある。

近年は製薬、印刷出版、食品工業が設立され、工業都市の観をみせている。

1435年建立の大聖堂は北欧最大であり、

カロリーナ図書館所蔵の銀の聖書は500年代のものとして世界的に有名である。



別のサイトで調べると

1340年に開校したスウェーデンで最も古い大学もあるとのこと。



学生の町なんですね。



Map


印象的な建物のひとつに建設に25年も費やし

2007年9月にオープンしたUppsala Konsert and Kongressがあります。

大好きなデンマークのアーティストのefterklang(エフタークラング)も

コンサートを何回かしています。



TINÖRKSもいつかこの場所でコンサートを開きたいと思いながら

6階の窓からウプサラの街を眺めたのを覚えています。



スウェーデンは言葉も違うしもちろん文化も違う

自分にとってとても遠い国でしたが、

ひとつひとつの違いが新鮮であり、そしてなぜか

違和感がなかったことが不思議でした。



実際に生活してみると本質はもっと複雑なんだろうと

推測できますが、けれど、自分にとって

クリエイトするための拠り所となる場所、風景を

手に入れることができたのは、とても大きなことでした。



「Railnoscape」(レイルノスケイプ)、この曲で

あの時のスウェーデンの風景に列車に乗って

帰ることができたし、きっとその先の場所へ

線路は続いていると思います。





建水

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2016-12-27

クインテットの帆をあげて

今年はTINÖRKSのメンバーが増えたこともあって、

もっとたくさんライブをしたかったのですが、

なかなか演奏する機会が増えず、それならということで

スタジオライブを今年の締めくくりにしました。



福島区にあるstudio neco(スタジオネコ)にたくさん楽器を

持ち込んで、今のTINÖRKSの音楽、雰囲気を

紹介するという意味を込めて何曲か撮影しました。



TINÖRKS Quintet(ティノークス・クインテット)と呼んでいますが、

5人編成になってから書いた新曲「Terrarium」(テラリウム)も

公開しています。





まずは

「Komorebi [after a rain]」






ライブでもお馴染みの曲

最近ではこの曲のVersion違いがキャノンマーケティングジャパンの

ラジオCMにも採用されたので、曲が一人歩きしていってる感もあり、

うれしいかぎりです。



今回動画を撮影するにあたって、カメラマンを探して、

なかなか見つからなかったのですが、

縁があって長崎ユースケさんにやっていただきました。



長崎さん、ありがとう!



撮影していただくにあたってポイントとなるのは、

曲の要所要所で誰がどんなフレーズを演奏しているのかということ。

TINÖRKSの音楽はたくさんの楽器と音色のアンサンブルが肝になりますが、

ライブの時はひとりひとりの手元や表情まで

しっかりと見ていただくことが難しかなと思います。

その点を演奏動画を撮ることで解決したいと考えました。





2曲はオリオン座のひとつでもある「Rigel」(リゲル)






ミドルテンポで浮遊感たっぷりに流れる星の音楽

wikiにあった画像でいうと、真ん中に3つ並ぶ星の右下に

青白く輝くのがリゲル



Orion




ちょうど今冬なので南の空に光り輝いてますね。



メタロフォンは星のきらめき、

フルートのかすれた音色が神話のイメージ、

そこにギターのリズムがふあふわと浮遊して

銀河に道を築くうようにチェロの音が帆を揺らし、

それら全部をしっかりとベースの音が支えてくれる。

僕が弾いてるシンセの音は全員の楽器をつなぐ酸素のイメージ。



個人的にはこのくらいのBPMがいちばん心地よく感じます。

早すぎず遅すぎずみたいな。





3曲は「Terrarium」(テラリウム)

カルテットとなったTINÖRKSの再船出をテーマに、

地球に生きる全ての生命への賛歌として、

いつもよりも気合を入れて作曲、編曲しました。






この曲は中盤に松永さんのベースソロや
矢原さんのチェロのソロを入れたり、

雫はメタロフォンから始まり、アイリッシュフルート、

ラップハープ、ティンウィッスルを奏で、

僕がシンセ兼スパークシェーカーを叩いたり、

曲の最後メタロフォンの裏で

4人がハンドクラップのユニゾンをしたりと

目まぐるしい展開。



2012年に発表した曲「Fullerene」(フラーレン)の続編的な

位置付けでもあるので、TINÖRKSの音楽をひとことで表す

曲といっても過言ではないかなと思います。



個人的には、フルートの裏で絶妙の動き方をしている

霜野さんのギターのフレーズがいぶし銀だと思います。

いちばん盛り上がる後半部で登場する

タイトに抑えたストロークのグルーヴが
北欧の国々の伝承曲の

雰囲気を持っているのがなんとも興味深いです。







進行や演出を事前に何度も考えて、

いざスタジオ入りして6時間

機材の準備、演奏環境の整備など本当に大変で

ある意味耐久レースと化してましたが、

最後まで走りきることができたと思います。



カメラマンの長崎ユースケさん、

TINÖRKSのメンバーのみんな、

ありがとう。



動画を見てくれて、良かったと

言ってくれる方がたくさんいて、

さらに海外からもメッセージをくれる方も

たくさんいてがんばった甲斐があったなあと

サングリアを飲みながら忘年会でしみじみと思ったのでした。



動画はもちろん無料で観れますが、

撮影後の編集、音源のマスタリングなど

何十時間もかけて仕上げたので、

やっぱり何かしら反応をもらえると

励みになります。



良い点もイケてない点も引っくるめて、

国籍も関係なく聴いた人が率直に意見を言い合えて、

盛り上がっていくのが大切なことだと思います。



「いいね」だけで終わるよりも、

少しでも一言でも感じたこと、

思ったことを自分の外に出すことが

日々の何かを変えるきっかけになるような気がします。





建水

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2016-11-23

音楽は必要か?

思う。



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音楽はなくても人間は生きていけるし、

不自由はないのかもしれない。



本当は空に耳をすませて風の音を聞いたり、

森や林の中でかすかに響く自然の音楽を、

地平線へと続く果てない平原で大地のとどろきを

感じるだけでいいのかもしれない。



けれど、その世界が空想や特別なことに思えてしまうほど、

多くの人にとって住む世界は頭だけで考えすぎてしまうほど

複雑で狭い世界になってしまった。



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物事が蜘蛛の巣のように絡む日常で生きざるをえない状況で

それらを紐解いて、そしてシンプルで素朴な感覚へと導いてくれるものが、

例えば、四季の色彩であったり、雨上がりの木漏れ日であったり、

星空の光であったりすると思う。



それらの事象も複雑な要素が幾重にも絡み合って生まれるが、

人が足元にも及ばないスケールで繰り広げられるものであるからこそ、

無意識に心をゆだねることができる。



そしてそれら自然の事象は大空の雲の動きであったとしても、

目の前で風に揺れる木々の葉であったとしても、

ものの大きさに関係なく、それに触れようとする人の

心を自然の世界へとつなげてくれる。





夏の余韻を残すかのような新緑と

秋の色彩が絶妙に交わる木々に囲まれた

Cafe homeでの演奏



『紅葉の会』と名付けられたその時間



音楽は必要か?という問いにほんの少し

世界が寄り添ってくれた気がした。





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◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇





今年の5月15日に開かれた『新緑の会』に続いて

再び兵庫県三木市にあるガーデンカフェ

Cafe home』で演奏させていただきました。



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すっかりと秋が色付いた中庭や裏庭を眺めながら、

切なくなったり、なぜかやさしい気持ちになったり。



時間がほんの少しずつ動いていることを

気づかせてくれる演奏前のひととき。



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この日だけの時別な薬膳ランチボックスをいただきながら、

カフェ横のベンチに座り、風景に溶けていきました。



前回もそうでしたが、アットホームな、

まるで家に招待されているかのような雰囲気のイベント。



作ろうと思ってもなかなか難しいとは思うのですが、

それができてしまうのもCafe homeの魅力のひとつかなと

思います。



さて、TINÖRKSのライブ。



今年はこれが最後。

トリオ編成での演奏。



set list



MC



1 Hinata



MC



2 Quark

3 sinfonia



MC



4 Komorebi



MC


5 Terrarium





雫のMCを中心に

自分で言うのもあれなんですが、

TINÖRKSのようなエレクトロニカやフォークトロニカな音楽は

そのジャンルを知らない方からしたら、「?」ばかりになる

可能性があると思います。



変わった音の組み合わせでアレンジしていますが、音楽自体は

前衛的でもなく、むしろ聞きやすいはず。


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TINÖRKSの音楽と聞いてくださる方々をつなぐ役割が

雫のMCで、それが重要。



音楽がインストであることもあって、

その音楽で表現したい世界や風景へ入るための扉が

MCの役目になっている。



お客さんが暖かいことが本当にうれしく、

時に笑いがあったり、問いかけたりしながら、

眠るように心地よく演奏でき、何かほんの少しでも

日常が変わる風景を心に響かせることができたかなと思います。



お聴きいただきましたみなさん、カフェのスタッフのみなさん、

石河 英作さん、そしてオーナーの田中さん、

ありがとうございました。



演奏の後は、「道草 michikusa」代表/苔クリエイターの

石河 英作(Hidesaku Ishiko)さんによる

「苔の素敵な楽しみ方」のワークショップ。



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「苔テラリウム」を作ったり、苔の素揚げをいただいたり、

(苔は食べれるものだけど、栄養がないとのこと(笑)

苔をルーペで見てみたり、マニアックだけど、

発見がたくさんありました。



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苔で思い出すのは、屋久島の白谷雲水峡に行った時。

辺り一面苔が茂る沈黙の世界の美しさ。



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森の皮膚というか、質感

はたまた森全体のネットワーク的な位置づけとして

発想を広げても面白いかもしれません。



ずっと昔、水中から陸上へと生息域を移してきた苔類(たいるい)



そのひとつひとつに地球の記憶のかすかな断片が宿るとするのなら、

それに触れてまだ知らない発見に出会いたい。



そこにはきっと音楽がなびいている。





建水歩星





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2016-11-09

別の時間

さえぎるものがなく彼方まで音楽を運んでくれる


空の匂い 雲間の光 風が流れる時間


演奏する者にとってこれほど至福のひとときがあるだろうか




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前回、東谷ズムでのライブから5ヶ月
5人編成で臨む3回目のライブは万博記念公園で
開かれたロハスフェスタ2016


Lifestyles of Health and Sustainability


頭文字をとったLOHAS


健康と環境、持続可能な社会生活を心がける
生活スタイルをコンセプトにしたイベント


会場にはたくさんのお店がひしめく


リユース食器を用意したり、大量生産ではない
ひとつひとつ手作りした雑貨に夢を見たり、
大切に育てられた食材で調理された料理にしたづつみを打ったり


普段、自分たちが暮らす社会環境を
強く意識することは少ないかもしれない


けれど自然環境に対して過剰にゴミを生み出したり、
健康にとって良くないものを食べたりすることは
なるべくなら避けたい


自分は決して自慢できないし、環境に対して一般的なことしかしてないけれど、
生きている環境に対してなるべく余計な負荷はかけたくない


心のどこかでは分かっているけれど、環境にどうやって関わって行けば
いいのか分からない気持ちを、ロハスフェスタは穏やかに意識させてくれると思う。




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11月6日の天気はあいにくの曇り
気温も下がって寒い中でのライブとなったけれど、
たくさんの方々にお聴きいただけたことに
本当に感謝しています。


5人編成になってバンドの再船出の気持ちを込めて書いた曲
『Terrarium』(テラリウム)の最後で
雫以外のメンバー4人がハンドクラップ(手拍子)をする場面では、
客席でいっしょにお客さんがハンドクラップをしてくれたのには、
びっくり。




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知らない曲でも、その時間、いっしょに音楽を楽しめる自然な雰囲気も
野外ライブのなせる業かもしれない。




2ステージも演奏させていただきましたが、
あっという間のひととき。


その短い時間の中で、雲間の彼方に夢を見たり、
風に音をのせたり、たくさんの自然に囲まれて暮らしている
未来の社会を思い描いたり、
目の前に流れている時間とは別の時間を感じることができた。


心の中で訪れたいと思っている風景を
穏やかに見させてくれる音楽を奏でたいし、
そのきっかけにTINÖRKSがなることができればと思う。




最後になりましたが、演奏の機会をいただき、
準備の段階から大変なご配慮をいただきました
ハーモニーフィールズの小巖さん、山田さん、
演奏しやすい環境を作っていただきましたPAスタッフのみなさま、
ロハスフェスタのスタッフのみなさま、
本当にありがとうございました。
心から感謝しています。




それから、ギターの霜野さん、ベースの松永さん、
チェロの矢原さん、そしてシズーキー、
TINÖRKSの世界観を表現してくれる最高のメンバーに
恵まれて、演奏できて、本当に幸せです。


演奏中に自然と笑顔になるのは、
自分がTINÖRKSで描きたい音楽を
まさに表現できているからに他ならない。


それは何にも代えがたい至福のひととき。




記念碑的な曲『Terrarium』のテーマにした
人間賛歌は、この音楽が鳴っている間だけでも、
それぞれが自分自身を無条件に讃えたいという思いを
込めている。


生きていることを素直に讃えること


それを大切にしたいし、
それからお互いに讃え合うことができれば
素晴らしいなと思う。




建水




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2016-06-12

Claps in the Terrarium

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5人編成となってまさに船出にふさわしいライブ

国の登録有形文化財に指定されている
多田銀銅山の銅精錬所を営んでいた
平安家の邸宅だった場所
「旧平安邸」にて奏でられた6曲

5人編成でのライブは5月のHard Rainが
はじめてでしたが、個人的には
この日にかける想いは特別なものがありました。

演奏場所や依頼をいただいた方々、
そして東谷ズムのコンセプトや
空気感は自分にとってクリエイティブな
ツボを存分に振るわせるもの。

それは音楽を生み出し、奏で、表現することの
源泉、そのエネルギーとなるもの。




当日は予報通りの雨でしたが、
しかしその雨を開演前には見事にくつがえし、
用意していただいた席数以上にお越しいただいた
たくさんのお客さんにお聴きいただいたこと、
何よりもうれしくて、かけがえのない
ひとときでした。

すべてのお客さんひとりひとりに
心から感謝しています。
ありがとうございました。


そして演奏の準備から、些細なことまで
丁寧にサポートしていただき、
気遣っていただいたスタッフの方々、
それから去年に演奏依頼をいただき、
打合せの段階からたくさんの御配慮を
いただいた実行委員の米田さん、東さん、
心から感謝しています。




この日、今のメンバー、準備期間、アイデア、
できることの最大限を尽くして臨みました。

機材トラブルがありましたが、
それはまさにリアルな"ライブ"の醍醐味として
演出の一部であったかのように思っています。







【Set list】

1. I LO HA (3人編成)

MC(新メンバーを呼び込み)

Opening
2. Komorebi
3. Rigel

MC

4. Railnöscape
5. Terrarium

MC

cello solo
6. Sinfonia




1曲目の「I LO HA」は
日本でライブで演奏する予定は
考えていませんでしたが、
打ち合わせの時に旧平安邸を見学させていただいて、
伝統的民家の特徴と近代和風建築の様式を備えた
空間から、I LO HAの雰囲気に通じるものを感じたので、
ライブの導入的な意味も込めて
セットリストに加えました。


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(I LO HAでは南部鉄の風鈴を演奏 澄み切った音色が空間にかすかに響きます)


歌ものから始まるという点でも
TINÖRKSのライブでは珍しいです。


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(本番のトラブルがまるで演出であるかのように会場を和ませてくれたMCも担当する雫)


その後、ベースの松永さん、チェロの矢原さんの
新メンバーお二人をお迎えし、
クインテット編成での演奏


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「Komorebi」や「Rigel」のおなじみの曲も
アレンジを変え、リズムの核となるベースが生演奏に
なったこともあり、さらに曲の雰囲気がオーガニックに、
バンド的になりました。

そしてチェロの叙情的な音色が加わることにより、
楽曲本来の世界観が取りこぼしなく
表現できるようになりました。


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(まるで涙腺をたどるような音色が印象的なチェロの矢原さん)




この日は、東谷ズムと切っても切れない関係にある
能勢電鉄をテーマにして書いた曲、
川西音灯り2013のステージで唯一演奏した
Railnöscape(レイルノスケイプ)の
2016年版を演奏。


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(一音一音、音が入る場所に意味をもたせ、リズムを完璧に揺らし、そして暖かいフレーズを生み出してくれるベースの松永さん)


5人編成で演奏すると曲の雰囲気が
ものすごくハッピーになって、
スタジオリハの時でも思わず
笑ってしまうことがありました。

僕が影響を受けたペンギンカフェ・オーケストラが
エレクトロニカな曲を書いたらこんな感じに
なるような気もしますが、
今のTINÖRKSの方向性を最もよく表している曲の
ひとつだと思います。


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(低音域をつかさどる二人 太い幹が枝や葉を支えるように)


今回のハイライトはこの日のために書きおろした曲
「Terrarium」(テラリウム)

2012年の初めに書いた「Fullerene」(フラーレン)という
植物の成長をテーマにした曲の続編となります。

自分で叩いたクラップ(手拍子)音をリズムトラックに使用し、
開放感を出し、ほどよくノレる曲に仕上げました。

テーマは容器の中で成長する水生植物や生物を
地球に例えて、それぞれが人生を謳歌して、
すべての生物が地球の中で関わり合いながら
生きていくその奇跡とも言える様子を
音で表現しています。


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今生きていること、その素晴らしさを
自分自身で讃えること。

それ以上でも、それ以下でもなく、
それは毎日繰り返す日常であったとしても、
奇跡だと思うし、生命が存在するというのは、
それだけでかけがえのないこと。




ところで、このTerrariumという曲には、
音楽的に少し実験的な要素を盛り込みました。

キーボードを弾く部分とスパークシェーカーで
リズムを弾き出す部分、
中盤以降ではベースソロがあったり、
そして曲の一番最後の所では、
メタロフォンを演奏している雫以外のメンバー4人が
全員、ハンドクラップのリズムをユニゾンしたり。


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他メンバー曰く、担当する楽器よりも
クラップの部分が一番緊張するとのことでしたが、
スタジオで練習した時よりも、本番の方が
リズムが合って、とてもいい感じのグルーヴが出せました。


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(テラリウムの後半部では唯一無二の虹色のグルーヴを生み出してくれるguitarの霜野さん)




実は、機材の同期的なトラブルがあったのですが、
メンバー全員それをモノともせず表現できたので、
みんな、さすが百戦錬磨というか、
振り返ると改めてすごい集中力のかたまりでした。

ライブの最後を締めくくったのは、
Sinfonia(シンフォニア)

イタリア語で合奏曲を意味する言葉ですが、
音楽を奏でているそのわずかなひと時でも、
一緒に笑ったり、和んだり、ほのぼのしたり、
楽しんだり、風景を夢見たり、
それがやがて合わさって、まるで空間を
ふるわせるような合奏、ハーモニーになればいいなと
いう想いを込めています。

その素晴らしさをライブの最後に祝福したいなと
いう気持ちもあります。




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(雫のset アイリッシュ・フルート、ラップハープ、メタロフォン、バードコール、レインスティック、メロディオン、
隠れて写ってないですがティン・ウィッスル)




聴こえてはすぐに消え、またその次の音を聴いてという風に、
決して時間を巻き戻せないライブという空間で、
風景を見ることもまた同じです。

例えば、体内から呼吸によって息を生み出し
それをフルートを通して音にするように、
他方、筋肉を躍動させて指に伝え、
そのエネルギーで弦を弾き音を生み出すように、
そしてそれらがライブでは戻れない時間の中で、
ひとつの音楽になり、演奏者は
常に生命を燃やし表現します。

ライブというのは、字の通り
生命が宿るもの、しかもそれが
この日の会場は、平安家の人々が
かつて暮らしていた場所であることも関係し、
ずっと前から絶えず続いている歴史、時間の
レールの上にいたという実感があり、
それは空想のように不思議な感覚でした。


ジャンルの域を越えて、たくさんの方々に
お聴きいただいて、一緒に時間を共有させていただいたことは、
TINÖRKSにとって誇りでした。

次回のライブはまだ具体的に決まっていませんが、
またいつかどこかでみなさんに
お会いできることを、心待ちにしています。

音楽の風を受けた帆をゆるやかに張りながら
5人を乗せた船は大海原へ

北の空にまだ見ぬ星座を探すように




建水




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2016-05-23

森の中にいる

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2016年5月15日
兵庫県は三木市にある
ガーデンカフェ Cafe homeさんで開かれた
『新緑の会』で演奏させていただきました。


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Cafe homeさんでは前回2013年に開催された
『おいしいコーヒーとおいしい音楽の会』以来
3年ぶりとなる演奏です。


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この日は絶好の天気ととても過ごしやすい気候で
カフェの中央にある植物あふれる中庭を
ながめながら、TINÖRKSの音楽にのせてたくさんの風景を
お届けしました。

スペースの都合でシズーキーとシモーヌと自分のトリオ編成での演奏


Set list




MC

Komorebi

MC

Fullerene
Rigel

MC

Hinata
Sinfonia

MC

Homing




いつにも増してエレクトロニカの垣根を取り払う
シズーキーのMCをたっぷりと挟みながら
最近演奏していなかった曲も織り交ぜて
ゆったりとしたライブ


中庭や店の周りにある
草花、木々、苔などたくさんの植物
すがすがしさや瑞々(みずみず)しさ
やわらかい緑の世界に導かれ、
風景に音を添えるように演奏


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音楽を奏でていると、
いつのまにか心地よくなって
眠っている時のような無意識の感覚に
なる時もありました。


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カフェの屋内で演奏しているにもかかわらず、
中庭へ開放されている窓から
ときおり透き通った風や植物の匂い、
木漏れ日の光が入ってくるので、
まるで森の中にいるような不思議な気分にもなります。


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音楽というのは、空気を振動させているだけで
本来は実体のないものですが、
そこに心が安らげる空間があって、
そして自分も含めた生きとし生けるものの存在を
感じられる時間があるのなら、
音楽は振動以上の何か、それぞれの心の中にだけ、
確かに存在する風景になり得ると思いました。


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Cafe homeさんのような他にはない緑があふれる場所で
演奏させていただけて本当に感謝しています。

お聴きいただきましたみなさま、
CDをお買い上げいただきましたみなさま、
スタッフのみなさま、
そしてオーナーの田中様、
ありがとうございました!


TINÖRKSの音楽は演奏する場所にとても左右されます。
それだけに、Cafe homeさんのように
意識しなくても身近に生命の躍動を
感じられるオーガニックな空間で
音楽を表現できたこと、
それはまさに僕らにとって何にも代えがたい
至福のひと時でした。

“Hinata”でバードコールを鳴らして演奏した後、
外で鳴いている小鳥の声が耳に入ってきたことが、
とても印象に残っています。







演奏、その空間に馴染むように、滲むように、
いつしか音楽が音楽でなくなって、
地球の音の一部で響いているように、
TINÖRKSの音はそういうものかもしれません。


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ライブ前に、このイベントのために特別に用意された
薬膳ランチボックスをいただきました。


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見た目がみずみずしく、後味もよくて
ほんとうに美味しかったです。


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なんの違和感もなく体に吸い込まれていくような
美しい季節のお弁当


国際薬膳学院 学院長を務められる
赤堀真澄さんがご提案されたメニュー

せっかくなのでランチボックスに付いていた冊子の
テキストを紹介させていただきます。




「私たちが普段から食べている食材には
何でも薬効があると考えています。

たとえば白菜やキャベツ、鮭やサバ、リンゴやいちごなど、
それぞれの食材には薬効があります。
その食材のパワーをもらって
「食べることで体調を整える」という食事を”薬膳”といいます。




漢方薬のような薬が入っていないとだめとか、
中華料理でないとだめというものでは決してありません。
薬膳は難しいものでもなく、特別な調理技術なども要りません。




自分や家族の体質を知って、季節を感じ、適切な食材を使うこと
たったこれだけで、いつものおかずや、
普段のお味噌汁でさえ充分薬膳になります。」




「5月に向く食材は「緑の濃い香りの強い野菜、豆、トマト、サクランボ」が
おすすめです。それらを使った薬膳懐石風ランチボックス」

メニューは

◇枝豆とひじきの混ぜご飯
5月はいろんな豆を食べると体が喜ぶ季節です。
新しい環境に疲れた体に元気を補いだるさを和らげます。


◇よもぎ素麺と緑の香りのお吸い物
5月には自然界の陽のエネルギーがグングン増していきます。
それにつられてこの時期は誰でも気が上に引っ張りあげられるので
イライラしやすい季節です。香りのよい香味野菜が
春のストレスを解消して気持ちをすっきりさせます。


◇プチトマトのマリネ
5月の紫外線が一年で一番強い季節。
こんな時は美白効果の高いトマトの力を借りて、
内側から美肌を作りましょう。


◇独活(うど)の牛肉巻き 黄身酢添え
その季節に採れる食材は、その季節の身体が欲する効能を持っています。
苦味のある山菜の多い春の代表のひとつ「独活(うど)」
その苦味は余分な熱を取り解毒する働きがあるとされています。


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◇黒豆入り出汁巻


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◇アメリカンチェリーの赤ワイン煮
サクランボは体内の湿気を排出させ、女性に不足がちな血をよく補います。
そのまま食べてもいいのですが、薬膳では血を巡らせるシナモン入り赤ワイン煮が
おすすめです。






それにしてもイベントを開催するだけでも準備の段階から
とてもエネルギーがいるのが分かりますし、
そしてなおかつひとつひとつ丁寧に作られた
薬膳ランチボックスまで提供してくださる
スタッフの方々、オーナーの田中さんの
意気込みに圧倒されます。


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そしてメインストリームではない
エレクトロニカという音楽を
演奏するTINÖRKSに
声をかけていただいたこと

心から誇りに思います。






さて、メンバー5人を乗せた船は
東谷へと舵を切ります。

夏へと向かう風に帆を張って
目指すは旧平安邸

近代和風建築の時空で奏でる
北欧エレクトロニカ

船出的な惑星賛歌
新曲”Terarrium”(テラリウム)も

その次のライブが決まっていないので、
この貴重な機会をどうぞお見逃しなく!


建水




【Live Information】


東谷ズム2016

【日程】2016年6月5日(日)
【会場】旧平安邸(川西市郷土館)
(〒666-0107 兵庫県川西市下財町4−1)

【開演時間】13:30
【終演時間】14:15
※入場無料

新メンバー(Cello&Bass)を加え
さらにミヒャエル・ゾーヴァ的物語を増した5人編成となり、
Fullereneの続編となる新曲「Terarrium」も演奏予定

演奏時間は心がたっぷり旅する45分!

会場となるのは、かつて精錬所があった
敷地内にたたずむ近代和風建築の結晶「旧平安邸」

時を超える空間に響く、どこか懐かしくて
けれども、まだ見たことがない
心にたなびく風景をぜひお楽しみください

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2016-05-06

無限宇宙へ

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縁というのは論理的な説明がつかない不思議なもの
まさか本当にこの編成でライブできるとは思ってなかった。

5月4日 HARD RAIN
"RINGO A GOGO '16"

これまでの雫、霜野さん、自分の3人編成に
ベースの松永さん、チェロの矢原さんを加えた5人編成。

自分がずっと思い描いて、ずっと実現できずにいた
理想的な楽器編成
潜在的拡張性を秘めたメンバー構成


あえてサッカーに例えて言うのなら、
topの位置にleadの雫、
シャドウとウイング、アタッカーもこなす
2列目の位置に霜野さん、
ボランチは2枚で、中低域の位置に矢原さん、
バランスをとる位置に自分、
そしてバックの位置に松永さん


それぞれの役割としては
曲の核となるlead楽器、vocal、鍵となるサウンドデザインを
生み出す雫は、オールマイティに動いて曲の世界観を伝える存在。
MCにおいてもとても重要な存在でTINÖRKSのPOPな部分を
ぎゅっと凝縮する位置にいる。

カウンターメロディー、コード、サウンドエフェクト
型にはまらずに音色と旋律を生みだしつつ、
オーガニックで時に現代アートの要素もあり、
POPな感覚を存分に投入してくれる霜野さんのギターは
他とは決定的な違いを生みだしてくれる稀有な存在。

中低域からハーモニーの厚みを生みだし、
lead楽器、ギター、キーボードを支えてつつ、
その深い倍音を伴う音色から他の楽器とは対となるメロディーラインを
響かせて楽曲に心の奥行きを生み出してくれる
矢原さんが奏でるチェロ。

リズムトラックと完璧に同期しつつ、オーガニックな躍動感を
同時に生み出し究極のグルーヴをTINÖRKSにもたらせてくれる
松永さんのベースは、絶妙な音数とディケイの長さ。
輪郭がふわっと丸みを帯びたやわらかい音色に
悠久の安心感すら覚えるほど。

そして全体のバランスをとりつつ
舵を切るのは自分の役目
曲の時間軸に沿って
各々が音楽的な意味を表現できるように
見えない風景を目の前に表せるように

全員が自然体でバンドの中に存在できて
共存できるように


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Komorebi


Quark


Rigel


Sinfonia




5人編成で船出となるライブはリハなし、
そしてライブ当日の朝に愛用の
マスターキーボードnord lead2が
故障するというハプニングを乗り越えての演奏

あっというの間の時間だったけど、
どこまでも音楽の可能性を感じるのには
十分な時間だった。

いわゆるライブハウスという場所で活動しなくなって
ずいぶん経つ。

曲が終わるか否かの所で拍手をいただけたので、
それがとても意外で、印象に残っている。

実際、僕たちの音楽をどういう風に受け取られたかは
分からないけれど、こういう表現やスタイルもあると
いうことを少しでもライブで見せれたことには
意義があると思う。

演奏的なミスはそれぞれにあるかもしれない、
少なくても自分はあるけれど、
今回の状況、環境で表現できた
TINÖRKSのパフォーマンスとしては
十分だった。

だから、たとえりんご音楽祭に出演できなくても
悔いはないし、むしろ新しい編成でのライブが
この時の状況、環境下でできてよかったと思う。

自分が尊敬する4人のミュージシャンと音楽ができること
それがどれだけ素晴らしいことか

演奏中、うれしくてたまらなかった。

自分がTINÖRKSで表現したいコンセプトを考え、
曲を書いているので、なおさらそのことが胸を振るわせた。

誤解を恐れずに書くと、TINÖRKSで音楽をしている
究極の意味は自己満足であるとするのなら、
この日それが達成され、と同時に音楽的無限の可能性を秘めた宇宙へ
放り出されたような感覚だった。

社会に属している自分にとって、それは
TINÖRKS自身からの挑戦上である。

この5人のメンバーで何を表現すべきか、
そしてそれを踏まえてどう社会的に
関わっていくかという問いのようでもある。

そこにあるのは常に試行錯誤という過程のみであって
絶対的な答えを導き出す音楽ではない。

何かの巡り合わせの縁があって幸運にも出会うことができた
4人のメンバーに改めて心から感謝するとともに、
答えなき音楽が生み出せる何かを
存分に表現して、聴いてくれる方の
心のどこかをふわっと動かせる
そんな瞬間を増やしていきたいと思う。


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5人が乗った船が出航する祝砲はすでに鳴った

オーロラのふもとへ行くための海図はないけれど、
帆を揺らす風の向きは、たぶん間違っていない気がする。




建水

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2015-12-15

Looking back on 2015 -アルルの日の出-

今年も残すところあと半月
少し早いですが今年の活動を振り返ろうと思います。


昨年11月にリリースしたTINÖRKSのアルバム
ODOMYUNICA』(オードミュニカ)の
リリースツアーから幕をあけました。





1月
16日名古屋 K.Dハポン
23日東京 北参道ストロボカフェ
24日埼玉 more records


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ハポンでは最後に全員で「ハルヒノ」をセッション。




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そしてイベント後、対バンさせていただいた
ZOKUの方々の打ち上げに参加させていただきました。





北参道ストロボカフェでは、ゲストに初代ギタリストの
松村さんを加えて4人編成で
「Fullerene」「Homing」「Rigel」の
3曲をセッション


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そして埼玉のmore recordsでは、
はじめてのインストアライブを経験

イベントはアットホームでリラックスした感じで
とても良かったけれど、委託販売のことで
問題がいまだに解決せず後味がなんとも…

これも社会勉強ですかね…
いやいやきっちりと対応する必要があると
自分に言い聞かせるつもりで




2月は2本のライブ

レコ発ツアーの続き
7日に京都きんせ旅館でギターの霜野さんが属する
ポスト民族楽団marcoheibeiと
テノリオン奏者トグチさんと共演
「Öde」とTenori-On版「Fullerene」を演奏。

この日限りというのが自分としてはなんとももったいない。
またどこかで演奏する機会があれば…


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実質、この日でODOMYUNICAの世界観は完結




28日はunimiの四ノ宮くんからのお誘いで
イヌイットの言葉でかまくらを意味する
[IGLOO](イグルー)のイベントで演奏


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会場をかまくらに見立てたセットはとても幻想的で暖かい光でした。
鹿肉のシチューもワインとよく合っておいしかった。

めずらしく唄もので「クジラが空を飛んだ日」を
久しぶりに演奏したのはこの日



自主イベントの「屋根裏のトロニカ」以来
なつかしい。。。

この曲のcodaに登場するティンウィッスルは
キーがEbなのでTINÖRKSの楽曲の中では珍しいです。





3月はライブがなく

4月は3つ


11日に宇宙犬のキヨちゃんからお誘いをもらった
Gallery NU-VUでの
『宇宙犬、ティノークスと月へ行く。』に出演

めいPさんのライブペイントとの即興コラボは
なかなか緊張感がありました。





18日は再び東京へ
代官山の「晴れたら空に豆まいて」にて
(名前にインパクトがあってそしてそれに劣らず
会場の雰囲気もすごく…)

『the air is clean and clean』のイベントに出演




29日は心斎橋のLive&Bar 11(オンンジェム)にて
『写LOVE倶楽部』のショーケースで演奏


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FEELING=ART TOMOさんの
ライブペインティングのバックでも演奏

この時に生まれた曲が
「花鳥風月」や「Sinfonia」「バオバブの朝」など
自分のソロで書くような雰囲気を持った曲なのが特徴




5月は
HONU COFFEEにて 『僕らが海へわたる日』と
自分が勝手に名付けたイベントで演奏


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小学校の教室のように並べられた会場のテーブルが
とてもおもしろくて印象的でした


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6月


7日クリスタルボウル奏者であり岸和田薬師院の住職でもある
Yugiさんからのお誘いで高石市の羽衣体育館で開かれた
ヨガ・ファイン20周年記念イベント」にて
ヨガをされている時のアンビエントな音楽を
生演奏させていただきました。




19日から22日まで京都の劇場KAIKAにて
黒木夏海さんのikiwonomu(いきをのむ)第一回マイム公演
『かつての風景』 (4日間 計8公演)に出演


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劇中のBGMをTINÖRKSの楽曲で演奏するという
自分たちにとってはまったく新しい試み


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実験的ではあったけれど、
意外に自然とマイム作品に溶け込んでいたように思います。

唄の曲で「空の余白」を生かせていただいたことが
とてもうれしかったです。





この時に新曲「思う。」をDLコード付き
手漉き和紙ポストカードでリリース。





それから驚いたことは差し入れのクオリティが
半端ないこと!
ごちそうさまでした。

集合写真を撮り損ねたことと、舞台監督のこだちさんが
公演期間中大事に育てていた自家製のヨーグルトの
発酵が終わらず結局食べれなかったことが後悔

計8公演もやると色々と愛着がわくし、
終わった後の切なさもぐっとくるものがありました。

丁寧で本当に素敵なマイム作品。
関われて良かった…




7月

ヨーロッパでライブをするという
ヤネトロニカ時代!から思い抱いていた夢が
ついに叶う

ドイツのトリーアに住んでいるWhale vs elephant
Tobiasからの突然のメールにはじまり
いざドイツの地へ


『Normal』



トリーアの街で「SUMMER IN THE CITY at Posthof」に出演


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隣町であり隣国のルクセンブルクでは
グラーヴェンマハでオープンシネマの前座で2つのライブ
(とことこ歩いて国境を越えるということを経験)

トリーアの南にある街ザールブリュッケンにある
雑貨屋ladenでも演奏





そして帰国前日、滞在先の中庭で
Tobias企画のGoodbye concert


ヴァイオリン奏者ヤーナも来てくれて『Komorebi』などセッション
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そして演奏前に作ってくれた
超絶美味なドイツ伝統料理が最高

渡独前からスカイプで何回も彼とやり取りをする中、
だんだんと人柄が分かってきて
とても親切な人だなあと。
そして実際に会ってコミュニケーションをとっても
やっぱり親切な人でした。

ものを使ったらあっちゃこっちゃ置く癖が
理解できなかったけど(笑)

トビの実家にも招待してくれて
ザールループを見て…という話はまた別記事で。

見ず知らずの日本の無名なアーティストを呼ぶくらいだから
ドイツ人の中でも変わり者だと思うけれど、
彼には頭が上がらないほどたくさんの感謝があります。


Trier


ありがとう、トビ




ドイツから帰国して
24日旧グッゲンハイム邸にて
世界と神戸を音楽で繋げるを掲げる
スペースドッグレコード企画の
「Old Modern Standard. Kobe」に出演


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カセットテープで作品をリリースするという企画


A.C.Eさんとのスプリット版で
TINÖRKSはそのまんま「Tape」という曲を収録





テープで作品をパッケージングすることに
個人的には時代が一周した印象を持ちました。
(音楽を始めた頃、テープにミックスダウンするのが普通だったので)

詩はテープに感謝の意を表して




8月はライブなし


9月

12日兵庫県美方郡とちのき村にて
「星空フェス2」に出演

満点の星空の下でライブをするという
これもひとつの夢が叶った日でした。

こんな贅沢な体験は他ではなかなかできません

そういえば流星をいくつか見ることができました。

願いごとよ、イマコソカナエタマヘ




10月はライブなし

そして11月

日本の様々な文化を伝える
SAMURAI JAPON(サムライジャポン)のツアーに参加
ドイツに引き続きヨーロッパの国フランスでライブ

尊敬するアーティストのひとり
シュルレアリスムの創始者アンドレ・ブルトンの生まれた国

そして絵画の印象派が生まれたのもこの国




フランスで演奏するために書いた曲『ILOHA』



演奏場所はパリとルクセンブルクに近いナンシーの2箇所。


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1年に2回も海外に行くことすら奇跡的なことなのに
それがライブとなると、こんなこともあるのかと
自分を疑いたくなるくらい

出費が半端なく、TINÖRKSの活動すら危うくなるくらいの
リスクを承知で臨んだツアー


2012年にインタビュー記事を掲載していただいた
フランスのカルチャーサイト「KOCHIPAN」(コチパン)の
編集長ディミトリさんとパリで出会えたのは
感動的でした。

インタビュー以降も時々メールでお互いの近況を
伝え合っていたけれど、まさか実際に会うことができるなんて
思ってもみなかったわけで。

音楽や漫画、お互いの国の話などカフェで盛り上がりました。

ちなみにKOCHIPANの意味を尋ねると、
KOREA、CHINA、JAPANの
KO+CHI+PANの組み合わせだそう。




フランスでの演奏は事前に制作した映像を
同時に流し曲の世界観を視覚的にも伝えようと試みました。


屋久島の原生林を舞台にした『Houra』の映像

Houra from Hosei Tatemizu on Vimeo.




それからナンシーに滞在している時に、
パリで同時多発テロが
起こったのはとても残念でした。

到着した頃のパリとナンシーから戻った時のパリの
空気感が違っていたことが、事の大きさを
物語っていました。

そういう悲しい出来事が起こって、自分は皮肉にも
これから未来に向かって世界が
どういう風に進んで行くのかに
関心を持つようになった。

音楽だけでなく、いろいろな事に関心を持って
世界と関わっていたいと




そして12月
記憶に新しい阪急うめだ本店での
「★光のヒンメリと北欧クリスマスマーケット2015★」に出演


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予想をはるかに超えるお客さんの数、
500人近い方々が集まる中、
巨大なヒンメリとミラーボールの光をバックに演奏


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まるでそこが日本ではなく北欧のどこかの街にいるかのような
空間の中で音楽を奏でられたことは、自分にとって
至福のひとときでした。




以上、今年の活動の振り返り。

写真を撮っていただいた方々、
出会えた方々、
支えていただきました方々、
ありがとうございました。


ライブの本数自体は決して多くはないですが、
ひとつひとつのライブがとても印象的で
しっかりと記憶に残っています。
そして音楽を通じてたくさんの方々と出会えたこと。
その度に不思議な縁の力を感じ、
色々なことを思い、考え、日々が繋がっていきました。




自分の思い描いていた夢を
ときにあきらめかけたり、
また信じようとがんばったり

ついに夢が叶ったら
思い描いていたよりも実感がなかったり。
(この辺はドイツの遠征記でまた書きます)

そしてふと我に帰ると、今ある状況でいいのかと
自問自答することにさいなまれたり




歳も歳なので現実問題として
音楽活動との向き合い方も
考えないといけないのですが、
けれど、今抱いている夢はいつの日か
ヨーロッパを旅しながらその土地土地で
ミュージシャンたちとセッションしながら
生きれたらいいなと。

Tobiasがそうしているように、もっと身軽になって
音楽を通して自分の知らないことをまだまだ知りたい。

いつかはもう来ないかもしれないし、
数年後にやってくるかもしれない

明日死ぬかもしれないし、
ずっと先まで長生きできるかもしれない




TINÖRKSの音楽はもちろん好きだし、
表現している誇りもあるし、
たくさんの方々に応援していただいているおかげで
活動させていただいていることに、
いつも感謝の気持ちがあります。




音楽活動を通して、普段エレクトロニカを聞かない、
知らない方々にもその音楽を楽しんでいただきたいなというのと、
TINÖRKSのようなスタイルがもっとポピュラーになって
若い人たちが宅録だけにとどまっていないで
音楽でもっとおもしろいことをしてみようという
気になって欲しいという気持ちもあります。




音楽をして何を成功というのか分かりませんが、
(もちろん音楽で食っていけれたらという煩悩はあります)
面と向かってやるよりも、日常の中に寄り添うように音楽を表現して
生きていければ幸せかな

思えばドイツに滞在した時にそんなことを無意識に感じていたのだろうか




建水

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2015-12-13

If you think, the world always changes a little.

TINÖRKS今年最後の演奏は阪急うめだ本店の
光のヒンメリと北欧クリスマスマーケット2015


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巨大なヒンメリとミラーボールのイリュミネーションが
美しく輝き、北欧の食べ物や飲み物、そしてたくさんの
おしゃれな雑貨があふれる9階祝祭広場


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この広場を含む9~12階フロアは4層吹き抜けの空間になっているため
横幅もさることながら天井が高く階段下から見上げる光景は
まるでローマにあるコロセウムのよう。

劇場型百貨店を謳う阪急百貨店うめだ本店ならではの
エンターテインメント精神が伝わります。




12時に会場入りして機材を組み、いったんステージ横の通路へ移動


楽屋で司会をしていただいた岩本さんと打ち合わせ
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この日の対バン?は日本レスキュー協会のトークイベント
レスキュー犬も参加していて子供達にも大人気でした。

客席に見立てた階段には隙間なくお客さんがぎっしり
そしてお客さんの目の前、ステージの後ろには
まばゆく光る巨大なヒンメリとミラーボール


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イベント期間中は毎日11時から毎時ジャストごとに
5分間ヒンメリの光のイリュミネーションが始まります。

演奏させていただく側としてはこれ以上ない至福の
シチュエーションでした。


写真を撮影していただいたみなさん、ありがとうござました。


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演奏は14:05と17:05からそれぞれ30分程度を2公演

set listは両回とも




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2 Komorebi


MC


3 Ljus och snö
4 Sinfonia


の4曲


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演奏時間は短かったですが、ヒンメリに合わせて
「光」をテーマに選曲しました。


星々の光
木々の間から漏れる光
教会の中でロウソクに灯される光
そして希望の光


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TINÖRKSの音楽はそれ自体で楽しむのも
もちろんあるとは思いますが、
空間や雰囲気との相乗効果としての
音楽という位置付けの意味も強く、
非日常を忘れるような、
ここが日本ではなくまるで北欧のどこかの街に
いるようなそんな感覚にさせてくれる
音楽になればとも思います。




演奏をお聴きいただいたたくさんのお客様、
そして今回このような素敵なイベントにお誘いいただいた
株式会社ハーモニーフィールズの小巖さん、
限られた時間の中、演奏しやすい環境を整えてくださった
Studio MA-Moonの貴瀬さん、
司会の岩本さん、阪急のスタッフのみなさま、
本当にありがとうございました。

年内最後のライブが北欧のイベントというのは
不思議な縁を感じますが、同じ時はもう二度と訪れない
時間をみなさんと共有できたこと、何よりもうれしく思います。


メンバー全員を代表して、心からみなさんに感謝致します。




ヒメンリの光を見たり、その時に奏でられる音楽を聴いたりすること

本当は目の前のものを見たり、聴いたりしているのではなく、
それぞれに思い描く風景であったり、音楽の旋律を
心に抱いているのだと思います。

それはその瞬間にしか生まれないもので、
だからこそ、終わった後、楽しい気持ちと同時に
なんとなく切ない気持ちにもなると思います。

何かを思うと、また少し世界が変わる

それの繰り返しで少しずつ先に進んでいく

はじまりがあって、そして終わりがある

音楽を奏でている間は短いですが、
そのたった数分の間に
それぞれにしか抱けない夢を見ることが
どれだけ素晴らしくて大切なことなのか
改めて思うことができたような気がします。




『僕が暮らしているここだけが世界ではない』

大好きな写真家 星野道夫さんの言葉


曲を書く度に思い出して、
演奏を終える度にその世界の深さと、はかなさを痛感する言葉。


TINÖRKSは2007年にオーロラを夢見て結成と
なっていますが、未だそのオーロラを肉眼で
見たことはありません。

もちろん実際に見てみたいし、見ると思うことも
以前とまた違ってくるかもしれません。

けれど、オーロラが今も世界のどこかで大空に
なびいていると心の中で思うその心の距離感を
大切にすることも重要だとも。

心がオーロラへと続く道がTINÖRKSの活動であったり、
書かれた曲だと思うからです。




今後の予定ですが来年の6月にとても重要な演奏機会を
いただいていますので、それに向けてまたやっていこうと思います。




それ以外はひとつの区切りということで




少しずつでも表現に携わる人たちの環境が
良くなっていくことを願いつつ




2015年12月13日 日曜日
建水歩星


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2015-11-12

There is nothing more artistic than love people

SAMURAI JAPON 2015のイベントで
フランスはパリに来て今日で5日目

時差ボケもなくなりパリの雰囲気を堪能してます。

到着日の翌日、8日の日曜日にLes Pavillons de Bercyで
予定通り早速イベントが開催されました。


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(宿泊先のホテルから並木道を抜けて会場へ)


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パリではイベントが行われるのはこの日一日だけ


オープニングセレモニーの鏡割りが行われ、
約600人強の来場者を迎え入れ、
TINÖRKSも演奏をさせていただきました。


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1. ILOHA(新曲)
2. 花鳥風月

MC

3. Komorebi
4. Houra




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以上計4曲をこの日のために気合を入れて制作
映像作品とともにある意味あたって砕けろの精神で
表現しました。

途中、これも気合を入れて事前に考えたMCを
非常につたないフランス語で雫が話す場面では、
話のセクションごとにお客さんからあたたかい拍手をいただきました。


これは予想していなかったことだったので、
とてもうれしかったです。




セットリストの前半は日本の美意識を、
後半は未来に伝えることをそれぞれテーマとしました。

1曲目のILOHAは日本に昔から伝わる「いろは唄」を
モチーフにし、音と音の「間」を伝えるようにアレンジした新曲。
岩手県の南部鉄器を使用した風鈴がイントロとコーダ(後奏)に登場します。





2曲目の花鳥風月は日本的の音階を使いながら、
侘び寂びの精神、日本の色彩感、自然に対する審美眼を
TINÖRKSのフィルターを通して音楽で表現しました。

映像では竹林をモチーフに風や光(花)の要素を絡めています。

3曲目のKomorebiの映像は美術の印象派を意識した
自分なりのアプローチを、
最後のHouraは自然と人との共生をドット絵の主人公の物語をモチーフに
映像を制作しました。


動画を綺麗に撮影するためのカメラを持っていないので、
腹をくくって、すべての映像を静止画から作りました。

なのでどちらかというとアニメーションのような雰囲気になったと思います。




演奏前に物販のテーブルにいたのですが、
ぽつぽつしかCDや他アイテムが売れなかったので、
正直まずいなと思っていました。


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(物販はこんな感じ)

ところが、演奏が終わってからたくさんのお客さんから
話しかけられ、CDも買っていただいたので、
本当によかったなと思います。

演奏する側にとって、何かしらの反応があるというのは
何にも代えがたくうれしいことです。

TINÖRKSの音がフランス人にも伝わったという事実、
これがどれだけ自分たちの勇気に変わることか。




ちなみに、演奏前、一番最初に買っていただいた商品は
「tape」が収録されたカセットテープでした。

そして、反響があったのは、僕が参加させていただいた、
yugiさんの「kokuzo」




時にはお客さんと何も話さないでも売れたので、
恐るべしです。






最後になりましたが、お聴きいただいたみなさん、
共演者の方々、スタッフのみなさん、
代表の小林さん、
ありがとうございました。




次は、ナンシーに移動して再び演奏です。




建水歩星

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